いにしへの しづのをだまき いやしきも よきもさかりは ありしものなり
いにしへの 倭文の苧環 いやしきも よきも盛りは ありしものなり
よみ人知らず
身分の低い者にも高い者にも、それぞれに盛りの時期はあったのだ。
「倭文(しづ)」は日本古来の織物で、模様を織り出したもの。「苧環」は紡いだ糸を巻き取る道具。第一句・第二句が、「倭文」と同音の「賎(しづ)」の連想から「いやしき」を導くという技法で、序詞が言って良いでしょうか。
いにしへの しづのをだまき いやしきも よきもさかりは ありしものなり
いにしへの 倭文の苧環 いやしきも よきも盛りは ありしものなり
よみ人知らず
身分の低い者にも高い者にも、それぞれに盛りの時期はあったのだ。
「倭文(しづ)」は日本古来の織物で、模様を織り出したもの。「苧環」は紡いだ糸を巻き取る道具。第一句・第二句が、「倭文」と同音の「賎(しづ)」の連想から「いやしき」を導くという技法で、序詞が言って良いでしょうか。