ささのはに ふりつむゆきの うれをおもみ もとくたちゆく わがさかりはも
笹の葉に 降りつむ雪の うれを重み 本くたちゆく わが盛りはも
よみ人知らず
笹の葉に降り積もった雪が重いので茎がたわんでゆくのと同じように、衰えて行く私の盛りであることよ。
「うれ」は枝や葉の先端のこと。第三句の「・・・を・・・み」は、理由を表す語法ですね。「本」はここでは、「うれ」に対する茎を指します。「くたつ」は漢字で書けば「降つ」で、時とともに衰えて行く意です。加齢に伴って衰えを実感させられる身の嘆きの詠歌ですね。他人事ではないなぁ・・・(笑)