漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 381

2024-05-01 05:40:48 | 貫之集

小鷹狩り

ももくさの はなはみゆれど をみなへし さけるがなかに かりくらしてむ

百くさの 花は見ゆれど 女郎花 咲けるがなかに 狩り暮らしてむ

 

小鷹狩り

たくさんの花が見えるけれども、特に女郎花が咲いている中で、一日狩りをして暮らそう。

 

 第五句を「折り暮らしてむ」とする写本もあるようですが、詞書が「小鷹狩り」ですから、やはり「狩り暮らしてむ」の方がしっくり来ますね。

(写真は「季節の花300」 https://www.hana300.com/ からお借りしました)