さきのこる きくにはみづも ながれねど あきふかくこそ にほふべらなれ
咲き残る 菊には水も 流れねど 秋深くこそ にほふべらなれ
咲き残った菊には、しずくの落ちて流れる菊水も見当たらないけれども、秋が深まった今も美しく咲きほこっていることよ。
晩秋の季語ともなっている「残菊」を詠んだ歌。第五句の「にほふ」は、現代では香る意のみに使われますが、古語では「美しく咲いている」意がありました。ここではそちらの意味ですね。
さきのこる きくにはみづも ながれねど あきふかくこそ にほふべらなれ
咲き残る 菊には水も 流れねど 秋深くこそ にほふべらなれ
咲き残った菊には、しずくの落ちて流れる菊水も見当たらないけれども、秋が深まった今も美しく咲きほこっていることよ。
晩秋の季語ともなっている「残菊」を詠んだ歌。第五句の「にほふ」は、現代では香る意のみに使われますが、古語では「美しく咲いている」意がありました。ここではそちらの意味ですね。