漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 410

2024-05-30 06:00:33 | 貫之集

ちとせをし とどむべければ しらたまを ぬけるとぞみる きくのしらつゆ

千歳をし とどむべければ 白玉を 抜けるとぞ見る 菊の白露

 

千年の長寿を保つ力があるので、菊に置いた白露は、白玉を並べて貫いているのかと見えるほどであるよ。

 

 初句「千歳をし」の「し」は副助詞で強調の意を表します。