漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 390

2024-05-10 05:33:17 | 貫之集

二月初午、稲荷詣で

いがきにも いたらぬとりの いなりやま こゆるおもひは かみぞしるらむ

斎垣にも いたらぬとりの 稲荷山 越ゆる思ひは 神ぞ知るらむ

 

二月初午、稲荷詣で

まだ神域に至らない稲荷山を越えようとする私の思いを、神も照覧くださるであろう。

 

 「斎垣」は神聖な垣根の意。第二句の「とりの」は、意味がよくわかっていません。