漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 399

2024-05-19 05:27:13 | 貫之集

十月網代

やまがはを とめきてみれば おちつもる もみぢのための あじろなりけり

山川を とめ来て見れば 落ちつもる 紅葉のための 網代なりけり

 

十月網代

山の中の川を、紅葉を求めて来て見ると、川の網代はまさに落ちつもる紅葉のためなのであったよ。

 

 「山川」はここでは山の中の川の意で、「やまがは」と濁って読みます。「やまかは」と読めば山や川の意ですね。