漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0239

2020-06-25 19:04:35 | 古今和歌集

なにびとか きてぬぎかけし ふぢばかま くるあきごとに のべをにほはす

なに人か 来てぬぎかけし 藤袴 来る秋ごとに 野辺をにほはす

 

藤原敏行

 

 誰が来て脱いでいったのか、この藤袴は。秋がやってくるたびに野辺によい香りをただよわせていることよ。

 「ふぢばかま」はもちろん秋の七草の一つにも数えられる植物ですが、名に「袴」とついていることから、そこに咲くふぢばかまを「誰かが脱いでそこに置いていった袴」と詠んでいるわけですね。

 「秋の七草」もおさらいしておきましょうか。「ハギ」「キキョウ」「クズ」「フジバカマ」「オミナエシ」「オバナ」「ナデシコ」の七つ。「オバナ」とはススキのことですね。そう言えばずいぶん前に春の七草、秋の七草についてこのブログに書いたよなぁと思い出して検索してみたら、もう7年の前のことでした。当時は表題の通り「漢検ブログ」でしたので植物そのものというよりその漢字に焦点を当てた記事ですが、よろしかったらご覧ください。

 

春の七草

秋の七草



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