漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0334

2020-09-28 19:23:43 | 古今和歌集

うめのはな それともみえず ひさかたの あまぎるゆきの なべてふれれば

梅の花 それとも見えず ひさかたの 天霧る雪の なべて降れれば

 

よみ人知らず
ある人のいはく、柿本人麿が歌なり

 

 そこに梅の花があるのに、そうとわからない。空を霧のように曇らせる雪が一面に降っているから。

 「天霧る」は雲や霧などで空一面が曇る意。「なべて」は「一面に」。柿本人麿作との説があるとの左注が付されていますが、万葉集の人麿歌の中には見えないようです。



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