うめのはな それともみえず ひさかたの あまぎるゆきの なべてふれれば
梅の花 それとも見えず ひさかたの 天霧る雪の なべて降れれば
よみ人知らず
ある人のいはく、柿本人麿が歌なり
そこに梅の花があるのに、そうとわからない。空を霧のように曇らせる雪が一面に降っているから。
「天霧る」は雲や霧などで空一面が曇る意。「なべて」は「一面に」。柿本人麿作との説があるとの左注が付されていますが、万葉集の人麿歌の中には見えないようです。
うめのはな それともみえず ひさかたの あまぎるゆきの なべてふれれば
梅の花 それとも見えず ひさかたの 天霧る雪の なべて降れれば
よみ人知らず
ある人のいはく、柿本人麿が歌なり
そこに梅の花があるのに、そうとわからない。空を霧のように曇らせる雪が一面に降っているから。
「天霧る」は雲や霧などで空一面が曇る意。「なべて」は「一面に」。柿本人麿作との説があるとの左注が付されていますが、万葉集の人麿歌の中には見えないようです。