漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0333

2020-09-27 19:14:42 | 古今和歌集

けぬがうへに またもふりしけ はるがすみ たちなばみゆき まれにこそみめ

消ぬがうへに またも降りしけ 春霞 立ちなばみ雪 まれにこそ見め

 

よみ人知らず

 

 まだ消えずに残っている上にさらに降っておくれ。春霞が立ったら、もう雪を見ることができなくなってしまうから。

 「みゆき」は「深雪」でしょうか。素直に読めば、春の訪れが近づいて雪景色を名残惜しく思う気持ちですが、雪の降り積もる日に一夜を共にし、春になれば遠くに行ってしまう愛しい人を想う詠歌と考えるのは深読みがすぎるかな?

 



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