漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 274

2024-01-15 05:04:02 | 貫之集

こふるもの なくてみるべく わがやどの はぎのもとにも しかはなきなむ

恋ふるもの なくて見るべく わが宿の 萩のもとにも 鹿は鳴きなむ

 

恋人もなく、ひとり寂しく眺めるわが家の萩のもとにも、鹿はそれを恋い慕ってやってきて鳴くのだろう。

 

 心情が少しわかりづらい(共感しづらい)歌ですが、恋人もなくひとり寂しい自分と、萩を慕って仲睦まじい(?)鹿との対比というところでしょうか。



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