先日、自宅でのんびりしていると、玄関のベルが鳴った。
扉を開けてみると、男の子が二人立っていた。
”先生に言われて、ボランティアをしています。
自分たちのおもちゃを買って下さい。”
上の娘が後ろから覗くと、娘のお友達だったようだった。
うちは、娘二人なので、
”じゃあ、おもちゃは必要ないから、寄付してあげるよ。”
って、パートナーの小銭入れから、細かいお金を出して貰って
男の子に渡した。
その日の夜、10時前。
娘もパートナーも布団に入って、僕だけがリビングで雑誌を読んでいた。
すると、また、玄関のベルがなった。
昼間の男の子だった。
後方には、その子のお母さんが立っていた。
”ボランティアなんてないですから。お金を返します。
御迷惑をお掛けしました。”
と、言った。
一瞬、何の事やら理解できなかったけれど。
どうやら、小遣い稼ぎに自分のおもちゃを売りさばいていたらしい。
渡したお金もいくらか見当がつかないので、
”もういいです。”って断ろうと思ったけれど、
多分、この子のためにならないのだろうと思って、
適当に一掴みのお金を受け取り、ドアを閉めた。
何とも後味の悪い話だった。
娘の友達だったから、気を許したのかも知れない。
でも、まんまとひっかかった自分が格好悪かった。
きっと、男の子は、お母さんにしこたま怒られたのだろう。
自分自身、これから気を付けよう。
まずは、疑って考えるようにしよう。