星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

ひとことが足りない

2011年01月14日 00時35分28秒 | 思うこと

少し前のこと。
地元の電車に乗って、出張へ出掛ける機会があった。

各駅停車で30分ほどの距離。

僕は、入り口近くの端の席に座り、文庫本を読んでいた。
隣には、iPODを聞いている学生風の男子が座っていた。

途中の駅で、快速と急行待ちでしばらく停車していた。
その駅でその男子は降車していった。

入れ替わりで、僕の隣に、50代くらいの女性が座った。


しばらくして、さっきの男子が戻って来て、
突然、その女性の正面に立って座り込み、女性の足元に
手を差し入れた。両足の間に手を入れる形になった。

女性は、焦ってしまって、固まっていた。
僕は、思わず、「何やってんの?変態か?」と叫んで、
その腕を掴み取りそうになって、身体がぴくんと動いた。

その瞬間、その男子は、差し込んだ手に切符を持っていた。
その後、その男子、一言も何も言わずに、電車を降りていった。

それですべてがわかった。


座っているときに、切符を落としたらしい。
気付かずに、駅を降りて、自動改札の前で切符がないことに
気がついて、歩いたルートをたどって戻ってきたのだった。


しかし。。
少なくとも、
「あなたの足元に僕の落としてしまった切符があります。
申し訳ありませんが、取らせてもらえませんか?」
そのひとこと、ふたことが言えないのかなぁ。。


女性が年頃で、驚いて、「この人痴漢!」って、大声出したら、
ホントに痴漢で逮捕されるぞ。と、思ったりした。

まっとうなコミュニケーションが出来ない若い人が
増えてるのはホントなんだなぁと実感したひとときだった。



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