月曜日、彼女は一日めそめそと泣きじゃくっているんじゃないかと思っていた。
昨晩も相変わらず僕は仕事が遅く、僕が帰宅したときには、もう寝ていた。
パートナーに、
「どうだった?」と、聞くと、
「何ともなかったよ。」と、一言。
どうやら、休憩時間に、じーっと空を見上げていたらしい。
月曜日の空は、雲ひとつない青空。
あちこちの方向へ、飛行機雲が流れている空。
「どしたの?」と、友達。
「日本のおじいちゃんのところで飼っていた猫が死んだんだって。
だから、空から見ているかなぁと思って。」
「そっかぁ、私も飼っていた犬が死んだとき、悲しかったよ。
いっしょに、空にいるのかなぁ。」
「うん。」
そうしていると、友達やいろんな先生がやってきて、
彼女に、同じ事を聞いていた。
そして、みんなで、休み時間中、空を眺めていたそうだ。
担任の先生の、
「きっと空の上で見守ってくれているよ。」
その言葉で、落ち着きを取り戻したらしい。
子供は、
あらゆるものを吸収し、自分の糧にしていく。
その可能性は、底知れない。
いつまでも、子供扱いしてはいけないのかも知れない。