二人の子供の面倒を見てきて思うこと。
きっと、子供には大なり小なり大人には理解できないような不思議な力を
持っていると、思う。
そういわないと説明がつかない事を、子供を持ってから、何度も経験した。
きっと、みんなもそうだろうし、自分も子供の頃はそうだったのかも知れない。
昨晩、下の娘が突然、お父さんと一緒に寝たいと言い出して聞かなかった。
今までそんなわがままは言ったことがなかったし、言ったとしても言い聞かせたら
納得していた。
風呂から上がって、歯磨きを済ませて、ベッドに寄り添っていたら、
下の娘が突然話し出した。
「昨日の晩、がぁがぁさんの夢を見たよ。でね、がぁがぁさんが私に話し掛けてきた。」
がぁがぁさんというのは、お世話になっていた人の裏の川に来る渡り鳥のことです。
まだ、よちよち歩きの頃、その人の家に預けられていて、歩く練習がてら、
裏の川の河川敷に良く連れていってもらったようです。
時には、かけっこをしたり、おんぶしてもらったりして。
「何を話し掛けてきたの?」
「『よく来たね。』って言ってくれたよ。お姉ちゃんや、お父さん、お母さんは
がぁがぁさんが話し出して、驚いていたけれど、私は驚かなかったよ。」
「そうなんだ。そのあとは、何を話したの?」
「話したけれど、誰にも言ってはいけないと言われたから、言わないよ。」
「お父さんにも教えてくれないの?」
「うん。だって、約束したから。」
「そう。お話ししたあとは、どうしたの?」
「飛んで行っちゃった。私が話し掛けようとしたら、目が覚めちゃった。」
この子供の見た夢が何を意味しているのかわからない。
けれど、きっと何かを暗示しているのだろうと言うことはわかる。
誰かが何かを伝えようとしていて、子供心に、何かを感じ取っているのだろう。