北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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捜し求めていた場所

2008-09-23 14:47:01 | ロケ地巡り

それでは、順を追ってロケ地レポを紹介していこうと思います。

まず、今回のロケ地巡りでは、平素大変お世話になっている、奥虹様、clown様、浪音様にご同行いただき、色々とヒントを頂いたりしながら進めていくことができました。この場を借りて、お礼申し上げます。有難うございました。

さて、最初のロケ地ですが、いきなり、当初の予定にはなかった場所から始めます。
先月、福島県で、「大戦隊ゴーグルファイブ」のロケ地を訪れてきましたが、実は「ゴーグルファイブ」については、1つ、ぜひとも探し求めたい場所がありました。
それは、当時の後楽園ゆうえんち(現:東京ドームシティ)が見渡せる、高台にある公園で、ずっと、地図などの資料を頼りに当たりをつけてきましたが、なかなか見つけることが出来ず、ひょっとしたら、時代の流れと共に、開発が進んで、なくなってしまったのかもということも考えてきました。

しかし、その話をclown様にしたところ、

「それって礫川公園では・・・?」

との言葉を頂き、早速、地図で確認のうえ、東京ドームシティのすぐ側にある、その公園へ行ってみました。





「礫川(れきせん)公園」は、文京区役所の向かい、東京メトロ丸の内線&南北線の後楽園駅の真ん前にある小さな公園。
少々小雨混じりだったこともあって、あまり明るく撮れていませんが、間違いなく、劇中で登場する公園であると確信しました。





この公園が登場する回で印象に残っているのが、第5話「悪魔がひそむ昔話」と、第49話「将軍!最後の挑戦」の2つ。

まず第5話。この回は、冒頭で、デスダークの本拠地、デストピア内部のシーンが流れた後、この公園に場面が切り替わり、昔懐かしい紙芝居を子供達に見せて回る、岩田という老人が、自転車に紙芝居を積んでやってくる流れになっていますが、その岩田老人が、自転車を止めて、紙芝居「だいだらぼっち」を読み始めるシーンが、写真のこのあたりで描かれています。





しかし、一生懸命に話し続ける岩田老人に対し、それに聞き入る子供は誰もおらず、それどころか、そんな岩田老人を、バカにしながら笑って見ている3人の子供が公園にいた。





その子供達3人のうちの1人は、ゴーグルファイブをサポートする、「コンボイ」こと「コンピューターボーイズアンドガールズ」の1人である、島田春男少年。劇中では、彼と友達2人が、この鉄棒の前で、熱弁をふるう岩田老人をバカにしながら笑っているシーンが描かれている。





と、そこへ現れたのが、美女を先頭とする謎の集団。
彼女達は、自分達を「昔懐かしい紙芝居の熱烈なファン」と称し、岩田老人に、紙芝居を見せてくれるよう依頼してきた。
その様子を見ていた春男は、美女の顔を見て、「どこかで見たような・・・」と直感。やがて、「似てる、確かにデスダークのマズルカに似てる」と思い出し、ゴーグルファイブに知らせるべく、急いで公園から駆け出していった。

しかし、春男がゴーグルファイブを連れて戻ってきたところ、岩田老人達の姿はそこにはなかった。
そう、春男が直感したとおり、美女は、デスダークの女スパイ・マズルカの変装で、岩田老人が読む紙芝居「だいだらぼっち」の中に、伝説の怪物「オロチ」を蘇らせるヒントが隠されているとにらみ、老人を誘拐したのである。





再びこの写真。
劇中では、ゴーグルブラック=黒田官平が、老人が誘拐される際、マズルカ達と揉み合ったと思われる足跡を、このあたりで発見している。





これは、東京ドームシティ側のフェンス。
ゴーグルファイブが放送されていた26年前は、フェンスの色はベージュで、フェンスの前には、休憩用の椅子が数個設置されていたのが映像で確認できるが、今は撤去されてしまっている。

フェンスの向こうに見えるのは、東京ドームシティ内の「ラクーア」の建物と、「サンダードルフィン」というジェットコースター。
26年前も、当時の後楽園遊園地の遊戯施設が見えるのが確認できるが、映像では、それが、結構離れた位置にあるように感じられたため、これまでは、ドームシティから少し離れた、文京区白山や、豊島区大塚あたりに、ロケで使われた公園があるのではないかと考えていたために、ずっとその場所を探し出すことができずにいました。
それだけに、よもやこんなに近くだったとは全く思ってもみませんでした。
「灯台下暗し」とはよく言ったものだなと・・・(苦笑)

因みに、このフェンスは、第49話の冒頭でも登場している。
前の第48話のラストで、デスダークの攻撃で、本拠地「未来科学研究所」を爆破された後、春男は1人、どこをどう辿ったのか、遠くにある堰堤施設に辿り着き、第49話の冒頭で、巡回中の水道局員に発見されるシーンが描かれている。
その後、意識を取り戻した春男が、仲間達の名前を呼びつつ、泣き叫びながらやってきたのがこの公園。劇中では、このフェンスの前に座り込んで、泣きながら仲間達の前を呼ぶシーンが描かれている。





しかし、そんな春男をよそに、ゴーグルファイブとコンボイ達は、爆破された研究所から辛くも脱出し、生き延びていた。
映像では、26年前は、写真の遊具施設のあった位置に、コンクリート製の柱が立てられていたのが確認できるが、ここで、春男とゴーグルファイブ達が再会するシーンが描かれている。





写真の木々は、第5話のラストでも僅かに映っているが、当時はこれほど成長していない様子だった。
恐らく、公園としての景観整備のため、じっくりと時間をかけて維持管理されているのだろうと思われる。





最後のこの写真は、地下鉄駅側から公園に上ってくる階段。
第5話のラストでは、コンボイの5人が岩田老人の紙芝居に聞き入っているシーンで、ゴーグルファイブの5人がこの階段を上がってきて、遠巻きに見ている様子が描かれている。

ということで、冒頭にも書いたとおり、予定外の行動であったため、検証用の資料も何も持たずに向かった場所でしたが、記憶を頼りに、何とか場所を確認することができました。
clown様、本当に有難うございました。

最後に、ここで紹介した第5話と第49話を見比べて、印象に残ったことが1つ。
それは、コンボイのリーダーである、上田達也少年の声が違って聞こえること。
勿論、演じているのは同じ方なのですが、ちょうどこの時期が変声期だったのでしょう、第5話では少し甲高い感じの声だったのが、第49話では、たくましさの感じられる低い声に変わっていました。
自分も男の子として変声期を経験していますが、凄い変わりようだなあと感心させられました。

コメント (2)
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