北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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黄金魔剣を守れ!(その1)

2008-09-01 10:54:02 | ロケ地巡り
(ナレーションより)
古代より、不思議な魔力を持つ、黄金魔剣。狙うはデスダーク。
会津一鉄老人の持つ、黄金魔剣を守るべく、ゴーグルファイブは、福島県猪苗代にやって来た。
正義が勝つか邪が勝つか、突如として起こる剣劇の響き~!
大戦隊ゴーグルファイブ 「猪苗代の黄金魔剣」 こりゃぜひ見なくっちゃ!

あれから26年、ゴーグルファイブが黄金魔剣を守った足跡を辿るべく、北の冒険者:ナナマガラーも、福島県へと足を運んだのであった。

ということで、やってきました福島県は猪苗代湖。
以下、ストーリーの流れに沿って紹介していきます。

ある日、新宿中央公園で、1人の老人が、デスダークの襲撃を受けていた。
そこに駆けつけたゴーグルファイブは、戦闘の末、デスダーク一味を蹴散らすことに成功するが、去り際に、敵の合成怪獣、テングモズーが、こんな言葉を残した。

「黄金魔剣、必ず頂戴するぞ!」

「黄金魔剣」?一体何のことか?
ゴーグルファイブは、救出した老人に事情を聞く。
老人は、会津一鉄流25代目当主である、鈴木一鉄。先祖代々受け継がれてきた秘宝である「黄金魔剣」がデスダークに狙われているのを悟り、ぜひゴーグルファイブに守ってほしいと思い、ずっと5人のことを捜し求めていたのだという。
一鉄はゴーグルファイブに、「猪苗代湖の近くに、『リステル1猪苗代』というホテルがある。そこで待っている」と言い残して、去っていった。





一鉄の依頼を受けて、猪苗代湖へとやってきた5人は、船で桟橋に降り立った。
これが、今も同じ場所に残る、遊覧船の桟橋。





これは、現在運航されている遊覧船。
ご覧のとおり、亀型のタイプと、白鳥型のタイプの2種類が運航しているが、26年前は、鯨型のタイプが運航されていた。
残念ながら、その型の船は、現在は運航されていないとのこと。





猪苗代湖に降り立った、ゴーグルレッド=赤間健一たち5人は、その足で、一鉄の指定した、「リステル1猪苗代」へと向かった。
劇中のシーンを見ると、「リステル1」は、遊覧船乗り場から程近いかのように感じられるが、実際には、車で30分近くかかる、かなり離れた場所に存在している。実際私も、遊覧船乗り場から、徒歩、路線バス、シャトルバスと3つの行程を経て行くことになった。





ホテルの正面玄関にある表示板。
現在は、後方に、「ウィングタワー」という大きな別館が建てられており、「リステル1」という名前ではなく、「ホテルリステル猪苗代 本館」という名前になっている。

昨年9月に浜名湖を訪れた際、同じ系列のホテルで、27年前(「太陽戦隊サンバルカン」のロケで登場した頃)には、「リステル2浜名湖」という名前だった、「ホテルリステル浜名湖」に行ったことがあった。
こちらの方は、当時の名残として、正面の表示板に、「リステル2」の「2」を取り払った後が確認できたので、猪苗代の方も、ひょっとして「1」を取り払った後が・・・と思っていたのだが、そういう状態になっている物は確認できなかった。
恐らく、「ウィングタワー」ができたい際に、その辺も含めて改修工事が施されたものと思われる。





正面玄関前の緩やかな坂。
赤間たちの到着を待っていた一鉄が、この場所で5人と再会するシーンが描かれているが、何故か、中に入ることを許されたのは、男4人だけ。紅一点のゴーグルピンク=桃園ミキは、
「あ~ミキさん、あんた女だから、この辺で待っていてくれ」
と言われ、その場に取り残されてしまった。

中へ通された赤間たち4人は、そこで、一鉄の孫娘、鈴木美潮と対面する。
実は、一鉄が赤間たちを招いた真の目的は、4人のうちの誰かを美潮の婿に迎えて、代々続く会津一鉄流を継がせることにあったのだ。
このことを知り、呆然とする4人。お相手の美潮の方も、どこか浮かない顔をしている。
そんな時、どこからともなく、ギターの音色が聞こえてきた。





ここが、その音色の発信地。
ギターを弾いていたのは、美潮の同級生で、彼女に思いを寄せる、山田清作という少年。
清作は、中のことが気になるのか、時々チラッと上を見上げながら、演奏を続けていた。
と、そこへ・・・





「この田舎のプレスリーめ!」
という大声と共に、上から、バケツ1杯の水が、清作に向かってかけられた。
彼のことを理解していない一鉄が、写真真ん中ほどの、三角形のベランダから、下にいる清作に向かって、水をぶっかけたのである。
清作は慌ててその場から逃げ去り、それを目撃したミキは、何事かと思い、彼の後を追いかけて行った。

行ってみて確認したところ、26年前と、外壁の色が変わっているものの、建物の基本構造は変わっていなかった。
どの部屋も同じような構造のため、劇中のシーンの特定は難しいかなと思ったが、劇中で映る、2本の木の間隔と、現在植樹されている木の間隔(2つ上の写真参照)を見比べて、この場所ではないかと考え、写真を撮った次第である。





逃げてきた清作がやってきたのは、冒頭に登場した桟橋。
ミキも、そこで彼に追いつき、清作が、美潮に思いを寄せていることを感じ取る。

この桟橋、1枚目の写真でもわかるとおり、現在は、青地に海鳥の模様が描かれているが、26年前は、塗装や装飾は一切施されていない、コンクリートむき出しの状態になっていた。
そのため、本当にここで間違いないのか、一瞬不安にもなったが、上の写真にもある、桟橋前の広場と、桟橋から見える対岸の風景から、間違いないと判断した。





再び、リステル猪苗代本館へ。
強引に赤間たちとお見合いをさせられそうになり、さすがに業を煮やした美潮が、
「ひどいわ。私の人生を何だと思ってるの!」
と一鉄に詰め寄るシーンが、この場所で描かれている。
劇中では、赤間たちも美潮に同調し、デスダークの魔の手から黄金魔剣を守るためにも、呑気にお見合いなどしている暇はないと一鉄を説得するが、一鉄は、
「うるさい!!」と彼らを一喝する。

と、そこへ、再びギターの音色が聞こえてきた。
一鉄はこの音色に敏感になっているのか、聞こえるやいなや、
「またあの田舎のプレスリーめ!どこだぁ~!」
と大声で叫びながら、その場を走り去っていった。





劇中のシーンを見ると、当時このホテルの周辺はそれほど開発もされておらず、2つ上の写真の左側も、特に何もない、だだっ広い原野状になっていたが、現在は、このような遊戯施設も整備されている。

ということで、ロケ地巡り第1弾、猪苗代湖編はここまで。
この後、会津若松市内に舞台を移して、ゴーグルファイブとデスダークの戦闘の足跡を辿ります。
コメント
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