北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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蔵の町

2008-09-09 19:41:18 | 道外旅行記



JR磐越西線喜多方駅。会津若松から、普通列車で約25分で到着します。





駅のホームには、こんな幟が。
いかに、ラーメン文化の振興に力を入れているかがうかがえますが、見ると、ラーメンの他に、「蔵のまち」という表記がありますね。

そうなんです。喜多方は、ラーメンの他に、蔵づくりの街並みでも知られている町なのです。





喜多方の駅前通り。
繁華街は、駅から少し外れた所にあるのだけど、その分、この駅前は、なんだか長閑で、落ち着いた時間を過ごごせそうな雰囲気でした。





駅の敷地内にはこんな物が。
公衆電話ボックスです。





こんな物まで。
皆さん、ゴミはきちんと分別しましょうね。





今回は、時間の都合で限られた場所へしか行かなかったけれど、一番印象に残ったのが、喜多方駅から徒歩約15分の所にある、「喜多方蔵の里」。
その名のとおり、蔵づくりの建物が多数設置されている場所です。








喜多方が「蔵の町」として発展してきた理由としては、先程の幟にもあるように、「日本一の米・酒・水の町」として、良質の水や米に恵まれた醸造業を営む場として、蔵が最適な建物であったことがあるとされていますが、
他にも、1881年(明治13年)に発生した大規模火災で、市の中心部にある約三百棟の家々を焼き尽くされた際、多くの蔵は、炎の中で、びくともせずに立ち続けていたということもあるとされています。

蔵づくりの街並みというと、これまで、川越市や栃木市に行ったことがありますが、この喜多方も、ぜひまた訪れて、今度はじっくり時間をかけて、勇壮な蔵の数々を見て歩きたいと思います。





蔵の里の中にある小さな建物。
何かなと思って入ってみると、小さな記念館でした。





これは、瓜生岩子さんという女性の像。
私も初めて名前を聞きましたが、1868年(明治元年)の戊辰戦争の際、負傷者を敵味方の区別なく助け、看護し、その後、身寄りのない子供やお年寄りを世話したりする養育院や貧しい人を無料で治療する病院をつくるなど、福祉事業に一生を捧げという功績があり、その功績が称えられて、女性初の藍綬褒章という勲章を受け、「日本のナイチンゲール」とも呼ばれているのだそうです。

こうして振り返ってみると、スケジュールの都合とはいえ、滞在時間が短かったことが、なんだか悔やまれてきます。
いつになるかわからないけれど、ぜひまた行ってみたい。そんな思いを残してきた町、喜多方のレポでした。
コメント (4)
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