
札幌市営地下鉄東豊線の起終点の一つである「福住」駅。
東豊線は、昭和63年(1988年)12月の開業時は、栄町~豊水すすきの間で運行されていたのが、平成6年(1994年)10月14日、豊水すすきの~福住間が延長開業しました。
豊水すすきのから福住へ向かって次の駅である「学園前」駅は、私の通っていた大学に直結しているので、3年生の後半から一年半という短い期間ではあったけれど、私も利便性を享受することができました。
駅名表示板の下にあるロゴが示すとおり、この駅は、北海道日本ハムファイターズのホーム球場である「札幌ドーム」の最寄駅となっています。
(数年後に北広島市へ本拠地が移転することが決まってしまっていますが。)

現在運行されている車両は、9000形という、平成27年(2015年)に導入された最新型車両。
東豊線は、同じ札幌市営地下鉄の東西線や南北線、それに他の都市の地下鉄よりも短い、4両編成での運行となっています。

ということで、ちょっとだけここで降りて散策してみました。
まず目に留まったのは、この小さな川。

「うらうちない川」という名前の川。
アイヌ語の「ウライ・ウシ・ナイ【梁(やな:魚を取る大きな仕掛け)の多い川】」が名前の由来となっているそうで、かつては、大雨時には氾濫するほどの暴れ川だったのが、現在は河道が整備されて、住宅街を流れる穏やかな川となっています。
この表示板には平仮名で表記されていますが、福住駅の構内にある周辺地図にはカタカナで表記されていました。
せっかくのアイヌ語由来なのだから、カタカナで統一した方がそれっぽさが感じられてよいのではと個人的には思いましたが・・・。


歩いているうちに、「あれっ、どこかで見たような・・・」という建物が目に入って来ました。

そう、この建物は、函館の西部地区でもおなじみの「ハリストス正教会」。
この、玉葱型の「クーポラ」が特徴的です。


札幌のハリストス正教会は、明治17年(1884年)、函館で洗礼を受けた信徒の札幌移住により、司祭の巡回が定期的に行われるようになったのが始まりとされており、昭和11年(1936年)、中央区南7条東1丁目に聖堂が建立されました。
現在地には、札幌オリンピックを控えた昭和46年(1971年)。オリンピック関連事業としての道路改修によって移転しています。
函館を離れてもうすぐ一年、こういうスポットに偶然行き着くと、懐かしいと同時に嬉しい気持ちになる気がします。
(「札幌ハリストス正教会」の場所はこちら。)