
「幣舞公園」にあるトイレ。
何かの施設を模ったようなデザインだけど、実はこれ、かつてこの地にあった、警察署の建物を再現したものなのです。
幣舞公園と現在の釧路警察署の位置関係はこちらのとおりですが、釧路警察署は、大正15年(1926年)12月3日に現在の幣舞公園のある地に移転・新築されました。
昭和24年(1949年)に、釧路市警察署(前年に「市」が名称に加わっています)が現在地に移転し、幣舞公園には北海道警釧路方面本部に新たな建物が建築されましたが、その建物も昭和46年(1971年)に解体され、跡地に幣舞公園が整備され、かつての警察署を模したトイレが設置されています。

続いてこちらもトイレなのですが、場所は米町公園。
この建物は、かつてこの地にあったとされる、「共楽座」という劇場の建物を模したものです。
現在、釧路市内には劇場は1軒もなく、隣の釧路町にシネコンがあるのみですが、この地にあったとされる「共楽座」は明治~大正期にあったもので、大正4年(1915年)9月には、当時のスター役者であった島村抱月、松井須磨子ら「芸術座」の一行が釧路を興業で訪れ、「共楽座」で公演が行なわれたとのことです。

ちょっと気になったのだけど、この星は、もしかすると「五稜星」かな?
「共楽座」について、詳細が載っている本があるらしいので、図書館ででも探してみようと思います。
釧路市内には、他にも小さな劇場が多数存在していたとのことなので、その辺も含めて調べてみるのも面白そうです。