北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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釧路の情景を詠んだ歌

2019-01-17 19:24:27 | 釧路&釧根地方
釧路市内にある歌碑や句碑というと、一番有名なのは何といっても石川啄木の歌碑だけど、他にも、米町公園にある高浜虚子の句碑や、春採湖畔にある久保洋青という人物の句碑など色々とあるのが興味深いところですが、そんな中から、また一つをご紹介。








「赤い靴」「七つの子」「十五夜お月さん」「しゃぼん玉」「船頭小唄(枯れすすき)」などで知られる、野口雨情の歌碑。
この碑文にもあるとおり、昭和15年(1940年)に釧路を訪問した際の情景を詠ったものですが、このとき詠まれたのは、写真の碑に刻まれた二つのほかに、


「遠く雄阿寒 群れ立つ雲は 釧路平野の雨となる」

「釧路いとしや 夜霧の中に 月もおほろにぬれて出る」

「知人岬の波うちきはを 啼いて渡るは磯千鳥」


という三つの歌がり、碑に刻まれた二つと合わせて、五連の連詩となっています。
(「遠く雄阿寒~」の歌碑は、阿寒湖畔に建立されているそうです。)





この碑が設置されているのは、北大通にある「釧路信用金庫」の本店。
平成17年(2005年)に、釧路信用金庫創業80周年を記念して建立されています。


(この碑の場所はこちら。)
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