DeNAの主砲ロペス選手やラミネス監督の母国ベネズエラは現在国内の経済が危機的な状態です。2014年に原油価格が大きく下落してからは、ベネズエラはその影響をもろに受けています。
それはもはやただの不景気という言葉では片付けられない規模になっており、対外的な負債が増えるにつれて国内ではインフレも急加速しています。ベネズエラでは自国の通貨への不信感が強まり経済が回らず、食料品から医療品まであらゆる物資の不足が深刻化しています。通貨への信頼喪失により、ビットコインなどの仮想通貨に資産を変える人が続出し、投機目的ではなく物を得るために仮想通貨頼み、もはや通常の生活が出来なくなり、軍事クーデターすら予想される状況で、政局不安です。日本人も国家に頼らず、ベネズエラ国民並みの覚悟を持てば、少子・高齢化などの難問は一気に解決できるはずです。
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ベネズエラの深刻な経済危機が世界的にこの1-2年繰り返し報道されて、今では余り注目を集めなくなっている。しかし、経済危機は今も続いている。昨年のインフレは2,600%を超えてしまったが、今年は21,000%にまで到達すると予測されている。しかも、1ドルの対価が3,000万ボリバレスになるというのである。
インフレ率が留まることなく上昇し続けるのは財政を賄うために紙幣を増刷しているからであるが、現在130兆ボリバレスに相当する貨幣が市場で流通しているとされている。
この窮状から抜け出るには、まずマドゥロ大統領を政権から引きずり下ろすことが必要だと見て、野党や隣国コロンビアのウリベ元大統領はベネズエラの軍部にクーデターを遂行するように煽っている。しかし、マドゥロ政権には多くの軍人が癒着して恩恵を受けて来ている関係で、軍部がクーデターを遂行することへの期待は市民の間では薄い。
政治家のそのような戦いをよそ目に、ベネズエラの市民の間で食料不足と高騰するインフレを前に、ドッグフードの需要が伸びているというのだ。マスコットの犬や猫と同じく市民もそれを食べるためである。
チャベス前大統領そしてマドゥロ大統領は「第四共和国の時に貧困者はドッグフードを食べていたが、第五共和国になってからはそのような事態はなくなった」と両大統領は仄めかして豊になったベネズエラを自慢していた。しかし、チャベスがほぼ20年前に起こした社会主義革命の結果は今憐れなものとなり、第四共和国の時よりも貧困層は増え物資は不足して多くの市民が食料難と資金難に苦しんでいるというのが現在のベネズエラである。