アラサーの人生観が大反響です。専門家は仕事がうまくいっている今だからこそできる考えであり、仕事がうまくいかなくなったらそういう考えではなくなるのではないかと指摘しています。確かに、打ち込める仕事があり、セックスに淡白であれば有りうる考え方です。実際に結婚しない女性の多くはそのような考え方かもしれません。人生で必絶対に要なものは配偶者よりも、生きがいが持てる仕事です。多くの結婚相手は赤の他人であり、親よりも長く暮らすこと自体無理なのかもしれません。いずれにしても、生き方の多様性を認める時代です。
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「30年近く生きてきて『彼氏がほしい』と思ったことがない」
先月、“ひとりを楽しむ“がコンセプトのウェブサイト『DANRO』に掲載されたコラムが大きな反響を呼んでいる。執筆したのは「恋愛が必要だと思ったことはない。逆になんで皆さんが欲しがっているのか教えて欲しい。そんなに恋愛とか大事なのかなっていう感じ」と話すライターの中垣内麻衣子さん(28)だ。「支え合いがって言うけど、そんなに支えが必要な場面、ありますか?関係を維持するのに毎週とか2週間に1回とかのペースで会うのって、ちょっと面倒くさいなと思っちゃう。いや~時間に余裕があるのかな、暇なのかなって思う」。
コラムの配信先・Yahoo!ニュースのコメント欄には、1000件近くの意見が寄せられ、理解できないという意見に混じって、中垣内さんの考えに共感するという意見もみられた。
「確かに特定の恋人のために自分の時間の大半を割くくらいなら、フリーでいたほうが人生楽しめるんじゃないかと思うこともある」
「すごくよく分かる。誰かと付き合いたい、結婚したい、子どもが欲しいと思ったことがない。押し負けて付き合った人はいるけど、家に上がられることも手を繋いで外を歩くことも、メールがくることもすべてがしんどいとしか言えなくて3ヶ月が限界だった。友人といえども旅行中数日ずっと同じ空間にいて顔を合わせ続けるのはきつい。変なのかなって思ったこともあったけど、こんなもんだと開き直っていまは自分のしたいように楽しんでいます」。内閣府が20~39歳の男女を対象に行ったアンケートによれば、およそ4割の男女が「恋人は欲しくない」と回答しており、番組が街で聞いてみると、半数以上は恋人が欲しいと回答する中、
人を好きになることに関して、「素敵なことだとは思う。でも恋愛は求めてない」という中垣内さん。「告白されたこともあったけど、ぼかしたりとか、流れでお付き合いししている感じになったりしたことはある」というが、「魅力に感じる方はもちろんいるし、10代の後半くらいになると彼氏作ったりしていた方も周りにはいたけど、私は独占欲があまりないし、思いを伝えたいとかもあまりない。(性的な欲求は)なくはないけど、別に付き合わなくてもいいのかなと思っている」と話す。
また、“恋愛によってお互いを高め合う“という考え方に対しても「1対1の恋愛じゃなくても、いろんな方とお付き合いして切磋琢磨することはできるはず。恋愛じゃないと成長しないというのはちょっと違うかなと思う。恋愛しない=もったいないとも思わない。とても楽しく生きている」と否定的だ。仕事の関係上、様々な価値観を持った人と関わる機会は多く、そうした交流そのものは好きだという中垣内さん。もちろん友人もいる。この日は大手コンサル会社に勤務する男性の友人(24)とカフェへ。お互い“恋人は欲しくない“という価値観で一致しているため、自宅で2人きりになっても全く問題ないという。
30代が近づくにつれて、結婚する知人も増えてきた。両親からも結婚の話題を持ち出されることがあるという。それでも中垣内さんに結婚願望は「全然ない」。コラムでも、ある社会学者の「国家に男女関係を届け出る必要はない」という言葉に非常に共感したと書いている。
「恋愛観に関しては親から何も言われないが、チクチクと結婚については言われたりする。でも気にしていない。今は結婚に対する圧力も減っているので、あんまり結婚願望がない人にも優しくなってきて良いなと思う。お互い好きであれば一緒にいればいいというだけの話なので、それを制度的に法律で、というのはちょっと分からないなと思っている」。「仕事がだめになったら仕事を頑張りたい」
こうした中垣内さんの恋愛観に対しては
「確かに一緒にいるし、家で2人きりでも何もない異性の友達っているわ」
「メイクとか頑張るのが面倒くさい」「ポジティブに考えれば自分の時間、おカネを他のことに使える」
「一時的な人間関係を俯瞰できる」「孤独を楽しむことができる。つまり自立している」
「恋愛至上主義に任せて痛い思いをする危険性がない」
と好意的な意見も寄せられた一方、
「本当に愛する人に出会えればメリット・デメリットで恋愛を見なくなる」
「面倒くさいからと言ってあえて避けるのも自分の成長につながらないと思っていて、相手を思いやるっていうことの大切さを失っている気がする」
と批判的な意見も寄せられた。
東洋経済オンラインの山田俊浩編集長は「中垣内さん自身の仕事がうまくいっている今だからこそできる考えであり、仕事がうまくいかなくなったらそういう考えではなくなるのではないか」と指摘、臨床心理士の山名裕子氏は「今の生活に満足していて十分にハッピーなので、スタンスがそう簡単に変わることはないと思う。人は何か困ったことやマイナスな感情がなければアクションを起こしにくい」と話す。こうした意見に対しても、中垣内さんは「仕事がだめになったら仕事を頑張りたい。子どもが欲しいと思ったことはない。その意味でも結婚する理由はまったくない。老後についても好き勝手にやる」と断言。ただ、これから人を好きになることへの可能性については「素敵な出会いがあれば否定したいわけではないので、そこはもう委ねようと思う」と話していた。