西側諸国当局者は19日、ウクライナとロシアの両国が戦況の流れを左右する十分な地上戦能力を保持しておらず、作戦遂行の観点から言えば現在は行き詰まりに近い状況にあるとの認識を示した。 複数の当局者は記者会見で、両国は共に人的資源の確保で問題を抱えており、軍事衝突が始まってほぼ半年を経過し兵力の消耗の度合いは相当な水準にあると分析。この人員不足が戦略上の膠着(こうちゃく)状態を生じさせる要因になっているとした。 当局者はロシアが多くの地域を掌握するウクライナ東部ドンバス地方の戦局に関連し、過去には「本当に山場があったが、もはやない」と指摘。ロシア側の攻勢などで「テンポは遅くなった」と述べた。 ロシア軍は部隊の再編成に非常に苦労しており、大隊戦術群の合併などの方途を講じているとした。 さらにロシア軍は備蓄の不足がさらに進む喫緊の問題に直面しており、これには基本的な武器弾薬も含まれるとした。旧式の武器弾薬が備蓄分から取り崩されていることを示す証拠もあると述べた。結果的にロシア軍の攻勢を仕掛ける能力に支障が出ていることになると語った。
❷ウクライナのゼレンスキー大統領は20日に公開した動画で「ロシアによるクリミアの占領は一時的なものであり、もうじき、ウクライナはクリミアを取り戻すだろう」と述べ、奪還に意欲を示しました。これではウクライナ戦争の長期戦は不可避であり、ロシア側の損害が拡大し、形勢不利・存亡にかかわるとなればどんな手を使ってくるか分かりません。
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