ロシアがウクライナ侵略を始めてから今日24日で14か月となる。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は21日のビデオ演説で「我々は新たな旅団や部隊の準備に積極的に取り組んでいる」と述べ、自軍の大規模な反転攻勢に向けて備えを急いでいることを示唆した。今夏までに始めるとされる反攻の成否が、こう着状態が続く戦況を左右する。ゼレンスキー氏は「国家の主要任務は、領土と国民をロシアの支配から取り戻すことにある」と国民に結束を呼びかけた。ウクライナ軍が反攻作戦に着手すれば、昨年11月にヘルソン州の州都ヘルソンを含むドニプロ川西岸を奪還して以来となる。
足元では、東部ドネツク州で露軍の攻撃が続いている。ウクライナ軍参謀本部は23日、露軍が同州の要衝バフムトやアウディーイウカ、マリンカの制圧を狙っており、ウクライナ軍が過去24時間で露軍の攻撃を58回撃退したと発表した。
露軍が戦闘の最前線で無人機を積極的に投入している可能性も示唆した。インターネット上に流出した米政府の機密文書で、ウクライナ軍の地対空ミサイル不足が指摘されたことを踏まえ、露軍はミサイルの消耗を狙っているようだ。
露軍は、ウクライナに対する米欧の軍事支援をためらわせるため、「核の威嚇」も強めている。国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は21日、露軍が占拠する南部ザポリージャ原子力発電所では「ほぼ毎日、砲撃の音が聞こえる」と指摘し、原子力災害に発展する危険性を警告した。双方引くに引けず、こう着状態はまだまだ続きそうです。
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