浄土の方位、荘厳の多少、住民の種別等は皆その因位における任意の発願によりて不同を生ずるとせらるるところなるも、若し史的立場よりすればその間におのずから、一種の発達変遷を認むることあるが如し。
なかんずく、阿閦の佛刹には女人あり、人民は皆樹より五色の衣服をとりてこれを着すと云ひ、また忉利天につうずる三道の宝階ありとなすがごとき、浄土の叙述として其の思想のすこぶる原始的な . . . 本文を読む
「八幡愚童記」・・その1.「八幡愚童記」は蒙古襲来時の石清水八幡宮の霊験を中心に鎌倉時代に書かれた歴史書です。最初の部分は日本が上代に11回も朝鮮半島から攻められたので三韓征伐をしたということが書かれています。また日本は神明の守る国であるが末代の人々の行いが悪くなると神明に守ってもらえなくなり、外敵の侵入を許すことになると書かれています。今回は最初の部分から蒙古国書までを書いておきます。 . . . 本文を読む