往生兜率密記(無量壽院尊海)・・3
巻上内院荘厳第二
上生経に曰く、爾の時に此の宮に一の大神有り。牢度跋提と名く。即ち坐よりたちて偏く十方の仏を礼して弘誓願を発す。若し我が福徳弥勒菩薩の為に善法堂を造るに応んには、我が頂上に自然に珠を出さしめん。願を発し已って額上に自然に百億の宝珠を出す。瑠璃・玻璃一切の衆色具足せずと云ふことなし。紫紺摩尼の如し。表裏暎徹す。此の摩尼珠空中に廻旋して化して四十 . . . 本文を読む
今日は雛祭りです。雛祭りの始まりは中国からの「曲水の宴」(注1)と古来日本の、「罪穢れを払う儀式」(注2)の一体化によるとされます(五來重「宗教歳時記」)(注1)(「荊楚歳時記(6世紀)」に「三月三日、四民並びに江渚池沼の間に出で流杯曲水の飲を為す。」隋代の杜公瞻の註に「今三月桃花水の下、招魂続魄するを以て歳穢を祓除すと。周礼に、女巫、祓除釁浴(きんよく「釁」は香料をからだに塗ること。「浴」は湯水 . . . 本文を読む