「阿字は弥勒の心也。弥勒の本誓と行者の楽欲心和合する時、蓮華上に託生する也。此れを以て之を思ふに阿字の秘観は上生の妙行に尤も便有るものか。」阿字観は兜率天に上生する行として最適である。(好夢十因 知道上人) . . . 本文を読む
「訓訳原人論・釈雲照」をもとに
宗密禅師の略傳
・降誕、禅師は仏滅後千七百二十七年支那唐朝第九代代宗皇帝の大歴十四年(779)果州の西充(四川省南充市)に生まれたまふ。
・出家、幼より儒道を修学して業成り、まさに貢挙に赴かんとし、偶遂州大雲寺の道圓禅師に会通し、その禅法を味ひ遂に剃髪せらる。則ち第十二代憲宗皇帝の元和二年807禅師二十九歳の時なり。
・求法、その後円覚経を繙き未だ軸を終らず . . . 本文を読む
「遂使ひんじて十二因縁は輪轉して絶ず。五蘊八苦は幻現して休まず。父子父子相續して生じ、身心身心流轉して滅す。生之苦・死之苦・老之憂・病之痛・貧之苦、財之苦、八苦我を迫て三途吾を煮る。天上安からず。何況んや人間をや。」(大師・平城天皇灌頂文) . . . 本文を読む