「高野春秋」「(延喜元年901)冬十二月十三日、長者益信僧正を大阿闍梨と為し、東寺灌頂院に於て空理法皇(寛平法皇)に両部密灌を授輿し奉る。是御悃望に凭る也」
(「此の時、益信僧正誠講の言に『大王諦聴、斯の秘密無上大法は南天鐵塔内において金剛薩埵大普賢如來は龍猛を得て之を傳へ、猛は龍智に授し、跋折羅戌波伽羅に附す。此の二尊は倶に中天の大王の子、戌波伽羅は幼にして寳位を脱して那伽尊者 . . . 本文を読む
「仁和寺御伝」に「延喜元年901辛酉十二月十三辛卯鬼宿日曜、東寺灌頂院に於いて御灌頂、(寛平法皇)御年三十五。大阿闍梨益信僧正、于時、(益信は)法務、年七十五。教授は神日律師、式衆八十人、威儀は新皇、公卿、殿上侍臣済々焉。」
(寛平法皇はこれに先立ち昌泰二年899益信のもとで御出家) . . . 本文を読む