ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

ひよこ劇場2008バリ編1:新たな使命

2008-06-27 07:18:56 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。


ヒヨコ劇場、集中連載開始です。





4月某日、成田。デンパサール行きJAL機は、出発の時刻を待っていた。




お嬢:「また今年もバリねー」

バリ介:「うん。本当にまた行けるねー」




お嬢:「でもー、本当に見つけられるかしら」

バリ介:「そうだねぇ。何とか探し出さないとねー」

お嬢:「テキトーにちゃちゃっと探した振りして、“いませんでしたー”って
    ごまかしちゃえばいいんじゃない?」











、、、ちょうど1ヶ月前、、、。
        東京は、満開の桜でつかの間の春化粧をしていた、、、。










バリ介:「やー、やっぱり桜はいいやー!」

スエっち(アニキ):「おぅ。バリの花が最高だけど、桜もやるじゃねーか」

お嬢:「あら何よ、日本の桜がやっぱり一番よ!」

※スエっちアニキとの出会いについてはこちらの過去記事を参照。




スエっち:「ところでよぅ、バリ公、頼みがあるんだ。バリに行って、
      オイラの弟を探してきて欲しいんだよ」

バリ介:「え? なんだい急に。だいたい、弟がいたなんて初耳だよ」





スエっち:「いや、まあな。近頃、バクソ屋の商売も軌道に乗ってきたし、
      そろそろあいつを日本に呼び寄せようかと思っているんだ。
      二人してがっぽり稼いで、バリにでっけぇ家を建ててぇんだ。

      オイラがあっち(バリ)を出る時は、あいつまだガキで意気
      地も無くて、どうにもならなかったんだけど、そろそろ一人前
      だろう、、、。なぁ、頼まれてくれねぇか」





バリ介:「でも、探すったって、バリの何処に住んでるんだい?」

スエっち:「それが、皆目わからねぇ。まぁ、あいつもオイラにそっくり
      だし、バクソの屋台引いてるはずだから、すぐ見つかるよ」

バリ介:「スエっちアニキの弟さんもアニキってこと???」

お嬢:「何よそれー。自分で探しに行けばいいじゃない!」

スエっち:「いや、色々事情があって、会いにくいんだよ。頼むぜ兄弟」




バリ介:「うーん、、、。ところで、名前は何ていうんだい」

スエっち:「名前か、、、名前は、トメ吉っつんだよ。ホントはオイラを
      末っ子にする家族計画だったからな。“予想外”ってや
      つさ、、、」

お嬢:「相変わらずイケてないわね」









そして今、バリ介とお嬢は、新たな使命を帯びてバリの地に降り立った。







バリ介:「トメ吉さんかぁ。どこにいるんだろ」

お嬢:「それよりきれいな夕陽。やっぱりバリねー」



つづく

ひよこ劇場2008バリ・イタリア編:目次へ