Fukunosukeです。
ヒヨコ劇場、集中連載開始です。
4月某日、成田。デンパサール行きJAL機は、出発の時刻を待っていた。
お嬢:「また今年もバリねー」
バリ介:「うん。本当にまた行けるねー」
お嬢:「でもー、本当に見つけられるかしら」
バリ介:「そうだねぇ。何とか探し出さないとねー」
お嬢:「テキトーにちゃちゃっと探した振りして、“いませんでしたー”って
ごまかしちゃえばいいんじゃない?」
、、、ちょうど1ヶ月前、、、。
東京は、満開の桜でつかの間の春化粧をしていた、、、。
バリ介:「やー、やっぱり桜はいいやー!」
スエっち(アニキ):「おぅ。バリの花が最高だけど、桜もやるじゃねーか」
お嬢:「あら何よ、日本の桜がやっぱり一番よ!」
※スエっちアニキとの出会いについてはこちらの過去記事を参照。
スエっち:「ところでよぅ、バリ公、頼みがあるんだ。バリに行って、
オイラの弟を探してきて欲しいんだよ」
バリ介:「え? なんだい急に。だいたい、弟がいたなんて初耳だよ」
スエっち:「いや、まあな。近頃、バクソ屋の商売も軌道に乗ってきたし、
そろそろあいつを日本に呼び寄せようかと思っているんだ。
二人してがっぽり稼いで、バリにでっけぇ家を建ててぇんだ。
オイラがあっち(バリ)を出る時は、あいつまだガキで意気
地も無くて、どうにもならなかったんだけど、そろそろ一人前
だろう、、、。なぁ、頼まれてくれねぇか」
バリ介:「でも、探すったって、バリの何処に住んでるんだい?」
スエっち:「それが、皆目わからねぇ。まぁ、あいつもオイラにそっくり
だし、バクソの屋台引いてるはずだから、すぐ見つかるよ」
バリ介:「スエっちアニキの弟さんもアニキってこと???」
お嬢:「何よそれー。自分で探しに行けばいいじゃない!」
スエっち:「いや、色々事情があって、会いにくいんだよ。頼むぜ兄弟」
バリ介:「うーん、、、。ところで、名前は何ていうんだい」
スエっち:「名前か、、、名前は、トメ吉っつんだよ。ホントはオイラを
末っ子にする家族計画だったからな。“予想外”ってや
つさ、、、」
お嬢:「相変わらずイケてないわね」
そして今、バリ介とお嬢は、新たな使命を帯びてバリの地に降り立った。
バリ介:「トメ吉さんかぁ。どこにいるんだろ」
お嬢:「それよりきれいな夕陽。やっぱりバリねー」
つづく
ひよこ劇場2008バリ・イタリア編:目次へ
ヒヨコ劇場、集中連載開始です。
4月某日、成田。デンパサール行きJAL機は、出発の時刻を待っていた。
お嬢:「また今年もバリねー」
バリ介:「うん。本当にまた行けるねー」
お嬢:「でもー、本当に見つけられるかしら」
バリ介:「そうだねぇ。何とか探し出さないとねー」
お嬢:「テキトーにちゃちゃっと探した振りして、“いませんでしたー”って
ごまかしちゃえばいいんじゃない?」
、、、ちょうど1ヶ月前、、、。
東京は、満開の桜でつかの間の春化粧をしていた、、、。
バリ介:「やー、やっぱり桜はいいやー!」
スエっち(アニキ):「おぅ。バリの花が最高だけど、桜もやるじゃねーか」
お嬢:「あら何よ、日本の桜がやっぱり一番よ!」
※スエっちアニキとの出会いについてはこちらの過去記事を参照。
スエっち:「ところでよぅ、バリ公、頼みがあるんだ。バリに行って、
オイラの弟を探してきて欲しいんだよ」
バリ介:「え? なんだい急に。だいたい、弟がいたなんて初耳だよ」
スエっち:「いや、まあな。近頃、バクソ屋の商売も軌道に乗ってきたし、
そろそろあいつを日本に呼び寄せようかと思っているんだ。
二人してがっぽり稼いで、バリにでっけぇ家を建ててぇんだ。
オイラがあっち(バリ)を出る時は、あいつまだガキで意気
地も無くて、どうにもならなかったんだけど、そろそろ一人前
だろう、、、。なぁ、頼まれてくれねぇか」
バリ介:「でも、探すったって、バリの何処に住んでるんだい?」
スエっち:「それが、皆目わからねぇ。まぁ、あいつもオイラにそっくり
だし、バクソの屋台引いてるはずだから、すぐ見つかるよ」
バリ介:「スエっちアニキの弟さんもアニキってこと???」
お嬢:「何よそれー。自分で探しに行けばいいじゃない!」
スエっち:「いや、色々事情があって、会いにくいんだよ。頼むぜ兄弟」
バリ介:「うーん、、、。ところで、名前は何ていうんだい」
スエっち:「名前か、、、名前は、トメ吉っつんだよ。ホントはオイラを
末っ子にする家族計画だったからな。“予想外”ってや
つさ、、、」
お嬢:「相変わらずイケてないわね」
そして今、バリ介とお嬢は、新たな使命を帯びてバリの地に降り立った。
バリ介:「トメ吉さんかぁ。どこにいるんだろ」
お嬢:「それよりきれいな夕陽。やっぱりバリねー」
つづく
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