大井川鉄道のアプト式機関車「ED90」の写真です。 撮影者:中屋氏(2枚とも) H2.7.11
どことなく、碓氷線のED42に似ていると思いませんか? 本来なら、フロント部がもっとすっきりしたデザインになるはずでした。
製造に取り掛かる直前、視察に訪れた中屋氏の、「 鶴の一声 」 によって、急きょデザインが変更されました。
長年の技術者 そして 機関士としての中屋氏の言葉には、周囲のすべての人を納得させるだけの、強い説得力があったのでしょう。
一番の変更点は、乗務員のドアの位置。 近年製造されている日本の機関車のほとんどが、ドアが車輌の側面にあります。 これは乗務員にとって、とても乗り降りのしづらいものです。
駅のホームから乗り降りするならまだしも、細いステップに足を掛け、片手で手すりを掴んで、カバンを持った手で鍵をあけ、ドアを開きます。
乗車するときよりも、降りるときの方がもっと不便です。 雨や雪の日は、転落の危険もあります。
机の上でデザインを考えていたのでは、本当に使い易いものは出来ない!
現場の人の意見を聞くとか、実際に実物に触れて確かめてみるとか、図面屋さんもデザイナーも、それを実践して初めて プロ と呼ぶのではないかと・・・。
それと、「 フロント部にデッキを設ける方が、機関車の全体のバランスがいい。」 と、中屋氏は結んでいます。
大井川鉄道のラックレールは、碓氷線のものと同じ120mmピッチ。
ただし、碓氷線の方はレール踏面より70mm高くなっているのに対し、こちらは低くなっているようです。 客車の床下に接触するのを恐れての事だと、中屋氏のレポートに記されています。
エントランスのさらに手前に、誘導板が設けてあります。 スムーズにギアが噛み合うようにと、置かれたようです。
以上、中屋さんに頂いたレポートからの抜粋でした。。。
どことなく、碓氷線のED42に似ていると思いませんか? 本来なら、フロント部がもっとすっきりしたデザインになるはずでした。
製造に取り掛かる直前、視察に訪れた中屋氏の、「 鶴の一声 」 によって、急きょデザインが変更されました。
長年の技術者 そして 機関士としての中屋氏の言葉には、周囲のすべての人を納得させるだけの、強い説得力があったのでしょう。
一番の変更点は、乗務員のドアの位置。 近年製造されている日本の機関車のほとんどが、ドアが車輌の側面にあります。 これは乗務員にとって、とても乗り降りのしづらいものです。
駅のホームから乗り降りするならまだしも、細いステップに足を掛け、片手で手すりを掴んで、カバンを持った手で鍵をあけ、ドアを開きます。
乗車するときよりも、降りるときの方がもっと不便です。 雨や雪の日は、転落の危険もあります。
机の上でデザインを考えていたのでは、本当に使い易いものは出来ない!
現場の人の意見を聞くとか、実際に実物に触れて確かめてみるとか、図面屋さんもデザイナーも、それを実践して初めて プロ と呼ぶのではないかと・・・。
それと、「 フロント部にデッキを設ける方が、機関車の全体のバランスがいい。」 と、中屋氏は結んでいます。
大井川鉄道のラックレールは、碓氷線のものと同じ120mmピッチ。
ただし、碓氷線の方はレール踏面より70mm高くなっているのに対し、こちらは低くなっているようです。 客車の床下に接触するのを恐れての事だと、中屋氏のレポートに記されています。
エントランスのさらに手前に、誘導板が設けてあります。 スムーズにギアが噛み合うようにと、置かれたようです。
以上、中屋さんに頂いたレポートからの抜粋でした。。。