ふせちゃんのブログ

布施隆宏 公式ブログ。 鉄道写真 風景写真 ジオラマ制作など 趣味の世界を紹介します。

フォトエッセイ  ― 第二話 ―

2007-01-31 00:23:00 | 伝えたいもの
     内山峠 物見山付近より 鹿岳 ( かなだけ )
                 < OM-3 300mm F22 1/125sec RDP >

       「 私たちは、この雲の中を歩いていたのね 」

 以前 この写真を、登山口近くにあった 南牧村の 「 山の美術館 」 に展示させて頂いた事があった。 そのときに、学芸員の方に教えていただいた話である。
 濃い霧に見舞われ、景色を何も見ることが出来なかった 登山グループの一人が、この写真を見ながら 「 私たちは、この雲の中を歩いていたのね 」 と、語ったという。

 群馬県の南西部、「 西上州 」 と呼ばれる山域には、妙義山や荒船山など、特徴ある山々がひしめき合う。 その中、異彩を放つのが、この 「 鹿岳 ( かなだけ ) 」。 どの方角から見ても、すぐにこの山だと分かってしまう、2こぶラクダの双耳峰。
 南峰と本峰から成り、標高は1015m。 決して高い山ではない。
 南牧村の県道から 黒滝山不動寺の看板をたどり、塩沢の集落に入るころ、正面に切り立った岩峰が見えてくる。 「 まさか あんな険しい岩山には、人は登れないだろう 」。 誰もがそう思わされる景観に出合う。 これが、鹿岳である。
 初めてこの地を訪れたとき、わたしは車を運転しながら、体が震えていたのを覚えている。
 紅葉の鹿岳は独特の表情を持つ。 その昔、猟師に追われた鹿たちが、ガケを飛び降りていった。 命を落とす鹿の鮮血が飛び散ったような、印象的な紅葉である。
 あるとき、わたしは霧の中を歩いていた。 湿度が高く、すぐに汗まみれになった。 どこに山頂があるのかも分からなかった。 いったい、自分はどこにいるのだろう。 ただひたすら高みを目指し、さまよい歩いていた。

 あらためて この写真を見たとき、はじめて社会に出た頃のことを思い出した。 右も左もわからず、ただ ガムシャラに歩いていた頃の 私たちの姿が、この雲の中にあるような錯覚を覚えた。
 「 私たちは、この雲の中を歩いていたのね 」 と。。。

                       < 無断転載を 禁止します >


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中国人慰霊塔

2007-01-29 00:04:44 | おじゃまします~ぅ

 28日 ( 日 ) の画像です。 足尾町 ( 日光市 ) は日中、雪が降ってました。
 10数年ぶりに訪れた 銀山平温泉周辺は、新しい温泉施設が出来て、少し 印象が変わりました。
 道路沿いには、かつて足尾銅山が稼動していた頃の施設に 案内表示がなされ、その歴史を今に残しています。
 公園の近くに 「 中国人殉難烈士慰霊塔 」 があります。 なぜ足尾の地に 中国人の慰霊塔があるのかは、昨年の8月13日付けのブログにその説明をしてあります。
 ( 国家にとって都合の悪い ) 教科書には載っていない歴史を、わたらせ渓谷鉄道沿線に 多く見ることができます。

 足尾の歴史を教えてくれる施設 「 足尾歴史館 」 をご案内します。。。
 
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浪漫碓氷号 回送 ①

2007-01-28 01:29:10 | ローカル鉄道写真

     浪漫碓氷号 回送 ①  ( 信越線 松井田 - 西松井田 )

 「 DD51 + 浪漫 」 と言えば、思い出すのは、サクラのシーズンの八高線!
 午前5時前から 沿線には大量の鉄道ファンが押し寄せ、町道を渋滞にさせる 大イベント (?) 。 今年のサクラのころ、「 浪漫 」 の車籍は ない。



 最近気づいたのですが、安中市周辺はときどき、ところどころで 濃い朝霧が出ていることがあります。 こういう風景の中で写さなければ、いつまでたってもただの 鉄道写真でしかなく、 「 鉄道のある風景 」 の写真にはなりませんね。。。
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チヨコレイト

2007-01-27 01:58:02 | 伝えたいもの

     チョコレートの歴史は 奴隷の歴史である。

 以前、「 ルーツ 」 という映画があった。 主人公の クンタ・キンテは アフリカに生まれ育ち、あるとき、奴隷狩りに捕まってしまった。 奴隷船に詰め込まれ、数日かけてアメリカに連れて行かれ、農場で働くという物語である。

 奴隷船は床が3層になっており、一隻で約400人の奴隷を運搬する。 奴隷たちは 手かせ足かせで床に貼り付けにされ、トイレにも行けません。 船酔いのおう吐物や汚物で悪臭がひどく、窓もありません。 脱走して海に飛び込む者もいますが、大海の真ん中では 死ぬだけです。 水も食料もほとんど与えられず、亡くなる者も多かったようです。

 広大なサトウキビ畑では、2mほどに育ったキビを奴隷たちが刈り取ります。 死神が持っているような大きなカマ。 それにそっくりなカマを振り回して、サトウキビを刈り取ります。 ときには間違って、人の足をそぎ落としてしまう事故もあります。 奴隷が使い物にならなくなったら、奴隷商人から 新しい奴隷を仕入れれば良いのです。

         

 刈り取ったサトウキビは、巨大なナベで煮ます。 それを巨大な石臼で挽き、しぼり取ります。 石臼の横には オノが置いてあります。 ヤグラの上で数人の奴隷が石臼を回転させます。 ときどき誤って、キビと共に手を巻き込まれる者がいます。 すぐに オノで腕を切り落します。 作業は中断しません。 安全性よりも生産性を重視しますから。 絞り取った汁を乾燥させると 砂糖になります。

 奴隷たちが命を張ってチョコレートを作ったおかげで、世界中の女性や子供たちを喜ばせることになりました。 チョコレートの歴史は 奴隷の歴史です。 黒人奴隷の肌の色が、チョコレートの色に似ていると、気付いた人はいませんか? まだ 200年もたっていない出来事です。。。

         < なお 文章中に不快な表現がありましたら、お詫びいたします >
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ねこばすさん

2007-01-26 23:38:40 | その他 もろもろ
 今日、ねこばすが 走行距離22万キロを達成しました! 10年半のあいだ、オフロードや雪道を 元気に走りまわってくれました。

 ねこばすさんの趣味は、木陰で お昼寝。 アスファルトの上ではなく、土や草の上で、樹の下で くつろぐのが大好きです。
 友達などを乗せて走ると、俄然 はりきります。。。
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富士 or 浅間山

2007-01-25 21:46:30 | 風景写真 ・ フォトテク

   昼休み ちょっとお散歩で 浅間やま

 今日のお昼のときの画像です。 ゆうべの新年会は そのまま温泉旅館に泊まり、今朝はいつもより 1時間もゆっくり起きて、そのまま 出社してました。
 ゆったりモードは昼まで続き、赤城、榛名、浅間、妙義、稲含山など、群馬の名だたる山々を見渡せる 丘陵地帯をお散歩です。
 この時期の浅間山は、富士山にも負けない風格です。

 ふと、友人の 元バスガイドさんのお話しを思い出しました。
 雪をかぶった浅間山を指して、「 ご覧ください。今日は富士山がとても良く見えています。」 と言ったところ、土地勘の無い観光客たちは、誰ひとり その話を疑う者はいなかったそうです。
 すると、運転手さんが 足元にあった点検ハンマーで、彼女のお尻を叩いたそうです。 ずいぶん痛かったらしく、お尻に モウコハンのような青アザが しばらく残っていたようです。。。
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トキ15000 ①

2007-01-24 00:00:00 | 鉄道模型 車両改造など

 Nゲージ ショーティー化改造。 「 トキ15000 」。

 Bトレインショーティーの車体長に近く、63mmで納まる見込みです。
 今回の改造は 中央部分を切り落とすだけの 単純なもので済みそうです。 ニッパで大まかに切り込み、カッターでそぎ落として仕上げます。



 補強のため、荷台にはプラ板を接着する予定です。
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浪漫碓氷号 下り

2007-01-23 00:28:54 | ローカル鉄道写真
 1月21日 JR信越線 松井田 - 西松井田 間にて 「 浪漫碓氷号 下り 」の画像です。
 ビデオで撮影し、静止画にコピーしました。 今後は この形態での写真を 多く掲載することになりそうです。

 終焉間近の お座敷・浪漫には、関東近県からの鉄道ファンが集合しました。 土・日とも、高崎 - 横川 間は回送列車を含め、2往復が運転され、おいしい撮影になりました。
 望遠レンズで見るこの地点は、信号機手前のバチカルカーブが、ジェットコースターの様な迫力です。 DD51とのプッシュプル運転で、坂道を一気に駆け登ります。。。
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国鉄色 3

2007-01-22 23:22:40 | 美しき 只見線の風景
 JR只見線 越後側 の風景。 春霞が立ち、すっかり春の気候の頃の写真です。

 どこのローカル線に行っても、一面の田園風景 というのが なかなか 見つかりません。 必ず画面の隅に、新興住宅とかが写ってしまいます。 当たり前の風景だと思っていたものが、もう 写せなくなってしまいました。。。
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国鉄色 2

2007-01-21 00:10:02 | 美しき 只見線の風景
 JR只見線 沿線の 須原スキー場です。 例年だと3月中旬まで スキーが楽しめますが、今年は閉鎖が早そうですね。
 スキー場も スケート場も、ワカサギ釣りの湖も、そこで働いている人には 気の毒な気がします。
 去年の今ごろ、新潟地方の豪雪は 歴史的なものだったはずですが。。。
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