旧花輪小学校記念館には、
旧国鉄 ・ 足尾線時代の 神土( ごうど )駅 が 再現されています。 今回、記念館を訪ねた一番の目的は、この展示でした。
JR足尾線の時代は 「 神土駅 」 と書きましたが、わたらせ鉄道になった時に、「 神戸駅 」 になりました。 建物は建て替えはしていないので、現在もこの雰囲気を感じることが出来ます。 ただ、少しづつ変化していくのだろうし、だから、この展示は重要だと思うのです。
たった8往復しかありません。 しかも、そのうち1本は 神土駅止まりの 休日運転。
昭和60年ですから、私が写真集を出版する目的で この鉄道を追いかけ回していた頃です。 一日に10枚程度しか 写真を撮ることができませんでした。
撮影がはかどらない苛立ちと、撮影技術の低さへの苛立ちと・・・。 暗くなってた頃でした。
国鉄・足尾線の時代、水沼・神戸・沢入の各駅に 駅長さんがいました。 1日に3往復設定されている貨物列車の運転状況を、良く教えてもらってました。
時計の針は10時10分をさしたままです。 次の下り列車は 2時間後。 上り列車は 4時間後です。
乗務員が携行する 運行表。 2721D列車は 毎日運転。 9721D列車は 日曜, 祝日運転。
腕木信号機。 実物を目の当たりにすると、すんごく大きいです!
国鉄の時代は 「 そおり駅 」。 現在は 「 そうり駅 」 のようです。
右に写っているのは、花輪駅を建て替えるときに撤去した駅名票です。 「 こなか駅 」 を 「 なかの駅 」 に 書き替えた跡があります。
写真の中に登場する人物の 服装や髪形。 ただの 鉄道写真ではない、生活のにおいを感じる写真たちです。
旧花輪小学校記念館。 良いひとときを 過ごさせていただきました。