肉屋を変える

久しぶりにまとまった雨が降って気分的にのんびりしている。
新しいパートの人は緊張からか動きがチョコチョコしている。
店に出たら女優になったような気持ちで優雅に早く振舞ってくださいと頼んだ。
晴れた日もよかったけど霧が沸く山並みを眺めながら、店に座ってると、植えたばかりの田んぼに雨粒の波紋がちょこんと出た小さな苗の頭をなでるように広がっていく。
木々の緑が水面に映りこみ暗いながらも緑の世界を広げている。
とうとうインフルエンザが日本に発病し、外食産業にはきびしい環境になってきた。
朝礼でノロウイルス対策を話した。
中性石鹸やアルコールでは効かないらしい。
専用殺菌スプレーで何度か殺菌する事にした。
それから肉の仕入先を変えることにした。
これは豚インフルエンザには関係ないのだが、店のレベルを上げるために実行した。
前からラーメンスープのコクがよそのスープより軽薄な気がしてた為なぜだろうと考え続けていたが、豚のレベルの問題で肉屋では対応できない原因があることに気付いた。
長年の取引をやめることは嫌だったが肉の質を上げるためにはしょうがなかった。
この際だからメニューも少し変えてみようと思って長年考えた方向に持っていくことにした。
続く
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