ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

大塚商会が「見なし」残業制廃止

2007-02-19 19:52:29 | 時事
 ホワイトカラー・エグゼンプション法案が断念されたとは言え、どうせ参院選の後で復活するんだろうと懐疑心を持っている昨今、大塚商会のこの決定は注目。

大塚商会が残業代にメス
「見なし」をやめ、時間に応じて支払い

 オフィス向け事務機器などを扱う大塚商会が2月支給分の給与から残業時間に応じた残業代を支払う制度改革を実施したことが分かった。大塚はこれまで残業代を「見なし残業時間」に基づき対象者に支給していた。それを、実際の労働時間に応じて支給する仕組みに変更した。

 対象となるのは、社員7773人の39.1%を占める営業担当者3036人。これまでは月25時間分、平均で5万8000円の見なし残業代を、勤務時間の多寡にかかわらず支払っていた。「見なし残業の仕組みをいったん取り入れた企業が、制度を元に戻した例など聞いたことがない」(厚生労働省)という異例の給与制度変更になる。

(中略)

 成果主義と裁量労働制を導入した企業では、優秀な社員に仕事が集中する傾向が見られるという。多数を占める中間レベルの社員は「しゃかりきに働いても、残業代も増えない。そこそこの成果で十分」と考え、これが評価の高い社員に仕事が集まり、不満が募る逆格差を生む。ならば働いた実績に応じて残業代が増える仕組みの方が優秀な社員のモラール向上につながるのでは、という指摘だ。「残業代ゼロ」へと大勢が流れる中、大塚の残業代復活は社風の刷新とモラールの維持を両立できるのか。結果が表れるのはこれからだ。


 社長決裁になったらなかなか決裁が下りないので結局サービス残業になるのではないかという読者コメントもあり、きちんと運用できるのかに注目することに自分も同感。

うさん臭さを一刀両断♪

2007-02-19 19:52:01 | 時事
 安倍首相のうさん臭さを一刀両断してくれたコラム。

安倍成長戦略の誤謬
「下村治・都留重人論争」を持ち出す認識不足と時代錯誤

 安倍晋三首相は一体誰から経済政策の指南を受けているのだろうか。

 2月13日の衆議院予算委員会で、「格差問題」を民主党の菅直人氏と議論した際、「成長こそが格差を是正する決め手」であるとして、1960年代初頭に繰り広げられた「高度成長論議」を持ち出した。

 いわく、「1960年代初頭にも成長か、格差是正かという議論があった。成長することで、その果実を広めていく政策が正しかったことが証明されている」(日本経済新聞より)というのだが、これは当時の論争を自分に都合の良いように曲解している。というよりも、とんでもない勉強不足と言っていいだろう。こんなお粗末な認識で、経済政策を展開されては、たまらない。

 首相の言うように、当時、池田勇人首相の経済指南役で、「所得倍増計画」の立案者であった下村治氏(大蔵省を経て日本開発銀行理事などを歴任したエコノミスト)と、経済学界の大御所である都留重人氏(一橋大学経済研究所所長、一橋大学学長などを歴任、2006年2月5日死去)との間で、「高度成長の是非」を巡り激烈な議論があったことは事実である。だが、それは「より高い成長率か、それともより低い成長率か」を巡る議論であって、「成長か、具体的な格差是正策か」の議論ではなかった。

(中略)

 経済は果実の公平な分配を促すメカニズムを内在していない。成長が競争によってもたらされるのは事実だし、成長によってもたらされた果実(すなわちGDP=国内総生産)がなければ分配もできないことも事実だが、分配を促すのは政治の力なのだ。

(中略)

 経済政策のトラック競技で見る限り、日本は1周半ほど遅れている。格差拡大の現実を直視するなら、遅まきながら、日本にも本格的な分配政策が必要になっている。そのためのしっかりとした実証と総合的な理論が登場しなければならない。ただ「成長、成長」とオウムのように繰り返しているだけでは、真に豊かで活力のある、そして民心の落ち着いた国は実現しない。


 「美しい国」「美しい国」とオウムのように繰り返しているだけで、具体的な施策の中身がない首相の下では、「真に豊かで活力のある、そして民心の落ち着いた国」は実現できるだろうか(苦笑)。いや、単なるイメージでしかない「美しい国」よりは「真に豊かで活力のある、そして民心の落ち着いた国」という目標の方がよほど共感できるのだけど。

英会話スクールNOVAの噂

2007-02-19 12:50:39 | 時事
駅前留学「NOVA」業務停止も
「駅前留学」の派手なCMで知られる英会話スクールの「NOVA」が、特定商取引法違反の疑いなどで経産省と東京都の立ち入り検査を受けていたことが分かった。

 契約時に事実と異なる説明をしたり、解約時に高い精算金を吹っかけるなど同法に抵触する疑いが強まり、14日、大阪市の統括本部や一部教室に検査が入った。経産省は違反事実が固まれば、業務停止命令や改善指示などの行政処分に踏み切るという。


 「NOVAうさぎ」がブレークするなどCMで知名度が高いNOVAなのだが……事前に受講料をまとめて沢山払うほどに一回当たりの授業料は安くなる料金体系になっている。前払いした割に講師が塞がっていて思うように予約が取れないという苦情を聞いたこともある……最近はどうだかわからないが。

 行政処分が出るかどうか、注目中。

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 追記。関連記事が結構あるようなので、貼っておく。
解約問題、NOVAの敗訴相次ぐ 和解から係争に硬化
「返金少なすぎる」NOVA解約時の精算、受講者に不利
駅前留学待った!NOVAに立ち入り検査
経産省・都、NOVAに立ち入り検査…契約トラブルで
甘利経産相、同業他社も「注視したい」 NOVA問題
NOVA、拡大の陰でトラブル相談7750件


知己にきく大手英会話学校の内幕JanJan
NOVA解約トラブルの争点被害者の立ち上げた非営利サイト