玄米ごはん族のあしたのたのしみへ

玄米と野菜、果物で今日から明日へ。農業と穀物菜食の日々

精進料理

2018-10-09 04:12:23 | 知識
ウィキペディアには 精進料理は仏教の戒律に基づき調理された料理 と書いてある

仏教の精進料理では 動物性の食材と五葷ごくんと呼ばれるネギ属などの野菜が避けられる 

鎌倉時代以降 禅宗が精進料理の発達に寄与した 和食の項目を見てわかったように 穀物菜食を可能にする食材は鎌倉時代以降に出てきたので それ以降精進料理が可能になった 平安時代は肉食禁止令下だが禁止令に無い動物性食品はとっていた 完全に穀物菜食が鎌倉時代以降可能になったのは和食の項目を見ればわかる

精進料理は本膳料理に通じ 会席料理は精進料理から派生した
寺院仏閣の中には 参拝者を宿坊に泊め精進料理を提供しているところもある 寺院の周辺にも老舗の精進料理専門店がある 
この近くでは日光にある店があてはまるのかもしれない

献立の例として 京都の臨済宗の天龍寺の精進料理が記載されている

御飯
汁(白味噌)
平(湯葉 麩 椎茸の炊合せ)
木皿(胡麻豆腐)
木皿(紅葉麩 こんにゃく 栗 ごぼうなどの盛り合わせ)
壺(しめじと青菜のおひたし)
香の物

朱塗りの折敷で出された 臨済宗天龍寺派において来客をもてなす際の正式のもの

自然食レストランのメニューを見ているようだ 穀物菜食は圧力鍋など最新の調理器具を使うので歴史は浅いのだろうと 海外のベジタリアンといわれる人もきっとこのごろのものだと思っているだろう ところが鎌倉時代から今に伝わっていた 少し前の玄米食は魚を食べていたそうだが それは平安時代の名残りだった

御飯はどういうものだったのだろう 野菜や海藻類をろくに取らないで玄米食をやっていると 体がしまってきて関節に重大な影響が出ることが このごろわかってどうなっているのか考えてここまで来てしまった 玄米には肉などの動物性食品のように体をしめつけるほどの力をもっている これは圧力鍋で炊いているからだ 土鍋ではそれほどの重大な影響は無いように思う すると 体をゆるめるということをする必要がない それで麺類がないのだろう こんにゃくは江戸時代に出現したので鎌倉時代にはなかった こんにゃくを入れたから麺類が必要ないのかもしれない 麩は小麦のグルテンだから湯葉といっしょに蛋白質をとったのだろう

この献立にはネギがない 穀物菜食ではネギは肉の毒消しとして使われるが 仏教では五葷といって嫌われたらしい 今もってネギが大好きなしまりやは この献立ではガッカリするだろう 麺類がないので薬味としても必要ない
大根もない 大根は魚の毒消しだ 当時人々は魚は食べていた 肉食禁止令にはひっかからないのが魚だ それがないのでお坊さんは魚も食べなかったのだろう
椎茸は油の毒消しだ 植物性の油でも取りすぎることがあるのかもしれない 当時 油は貴重品だったはずだが取りすぎるなどということがあるのだろうか? 別の理由かもしれないが何だろう
動物性食品をほとんどとらないで育った人の食事がこの献立なのだろう 大多数の農民は魚を食べていたのだろうから この献立は小さい頃から魚も食べないで育ったお坊さんの専用の献立なのかもしれない 来客を迎えるための献立と書いてあるので仏教の教えを代々守っている人どうしに通用するものだ

しまりやは玄米多食ともいえる食事で野菜海藻ほぼ無しの生活を長年続け 今体をゆるめるため麺類を食事の半分とっている 玄米だけ詰め込んでいたのでは 動物性の排毒ができないということがわかったので ネギは麺類の薬味として 大根は玄米のおかずとして大根おろしにしてとっている この精進料理の献立にはそういうものがないので 排毒など必要のない人のものだとわかる ものすごく長年にわたりお坊さんは代々生まれたときから動物性食品とは縁がなかった ということがよくわかる こういう献立でおもてなしをされる人は生まれながらに動物性食品に無縁の 超超ーーーーーー超エリート だ 
穀物菜食の人間の理想は とっくの昔から現実になっていた
コメント
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