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Mikuのブログ

パウエル氏の「核、無用論」は責任ある発言か?

2013-07-12 15:44:03 | 政治・国防・外交・経済

パウエル氏の「核、無用論」は責任ある発言か?

[HRPニュースファイル695] 



 ◆パウエル氏の「核、無用論」とは?

「核、軍事的には無用」というアメリカのコリン・パウエル元国務長官のインタビュー記事が、7月10日の朝日新聞の一面に掲載されました。(7/10 朝日「核兵器『軍事的には無用な存在』パウエル元米国務長官」)

11日の朝日新聞の15面には、インタビュー記事の詳細が掲載されています。

「なぜ核兵器が不必要だと思うのでしょうか」という記者の質問に対して、パウエル氏は「極めてむごい兵器だからだ。まともなリーダーならば、核兵器を使用するという最後の一線を踏み越えたいとは決して思わない。使わないのであれば、基本的には無用だ」と答えています。

英語の原文がないため、邦訳がどこまで正確か分かりませんが、「まともなリーダーならば、使いたいとは決して思わない」という一文と「使わないのであれば、基本的には無用だ」という一文の間には大きな飛躍があります。

 

 ◆原爆投下は必要だったのか?

世界には核兵器を「使いたくない」けれど、「使った」国家が存在します。他ならぬ、パウエル氏がいるアメリカ合衆国です。

私は、「第二次世界大戦の終結のために、核の投下が必要だった」とは、決して思いませんが、アメリカ政府としては「やむなく使った」と言うことでしょう。

そうでなく、「使いたくて使った」ということであれば、当時のアメリカのリーダーは「まともではなかった」ということになります。

パウエル氏は、「核は無用である」と主張するのであれば、第二次世界大戦で、アメリカは日本に核を投下する必要はなかったということを論証し、アメリカ国民に広く伝えるか、「基本的には無用」という「基本」から外れる基準は何であるのか、当時の情勢は、どこが「基本」から外れていたのか、明確に示す必要があります。

どちらもできないということであれば、アメリカは原爆投下が間違っていたことを認め、日本に対して正式に謝罪すべきでしょう。

参照:『原爆投下は人類への罪か?公開霊言 トルーマン・F・ルーズベルトの新証言』(大川隆法著、幸福実現党発刊)

 

 ◆「核抑止」のための核保有を肯定するパウエル氏

さらに、核が無用であるのであれば、そもそも、なぜ米国は核を保有しているのか、パウエル氏の明確な説明がありません。

パウエル氏自身、アメリカに関しては「核の削減」という言葉を使い、「アメリカが保有する核をゼロにする」とは言っているわけではありません。

先ほどの発言に続いて、パウエル氏は「軍事的な意味で無用」であり、「政治的に見れば、核には抑止力がある」と発言しています。

軍事兵器としては「使えない」が、他国からの核攻撃を防ぐ「抑止力」にはなるという認識のようです。

アメリカが削減するべき核兵器の数に関しても、「危機に対応するための備えとして持つ抑止力としては、ずっと少ない核兵器数で十分なのだ」と発言しており、「抑止力として必要な数は確保しておきたい」という本音が見えます。

アメリカが単独で核を廃絶すれば、アメリカは他の核保有国の言いなりになるしかありません。万一、テログループの手に核兵器が渡った場合、アメリカがテログループの要求をすべて呑まなければならなくなります。

朝日新聞がセンセーショナルに報じている、「核不要論」とは裏腹に、パウエル氏は「核抑止のための核保有」を肯定しているのです。

現在、核を保有している国は「核の先制不使用」を原則としており、全ての核保有国は「兵器としての核」ではなく「抑止力のための核」の保有を前提としています。(今年4月に中国の国防白書から「核の先制不使用」の記述を削除したことが問題となりましたが、その後、中国国防省から「先制不使用」政策を堅持すると発表がありました。)

したがって、パウエル氏の「核の不使用」発言は、(少なくとも建前上は)どの国も言っている当たり前のことに過ぎません。

朝日新聞が「反核」キャンペーンの一環として、パウエル氏の話を誇張して利用したのが実態といったところでしょう。また、アメリカとしては、北朝鮮の核ミサイル開発に伴い、日本国内で噴出しつつある「核武装論」を沈静化させる思惑があるのかもしれません。

 

 ◆「北朝鮮の核」と「アメリカの核」は何が違うのかを説明すべき

パウエル氏の話には、「抑止のための核保有」が認められているのであれば、なぜ、北朝鮮の核保有は許されないのか、説明がありません。

「北朝鮮の核」と「アメリカの核」の違いは、「独裁国家の核」と「民主国家の核」の違いです。

90年代を通じて、北朝鮮国内の餓死者は300万人を超えているといわれています。

自国民が数人でも亡くなれば問題になる民主主義国家と、100万人単位の死者が出ても何とも思わない「独裁国家」では、核保有の意味が全く違うのです。

自国の国民を餓死に追いやりながら、核開発を続ける北朝鮮に対し、対話路線だけでは、北朝鮮が核開発を止める日は永遠に来ないでしょう。

 

 ◆「最悪の事態」に備えるのが政治家の使命

「中国が核兵器を使用しようとしたらどうするか」という質問に対し、パウエル氏は「そんなことは起きないだろうから、考えたこともない」と回答するなど、楽観的過ぎる部分が多く見られます。

常に最悪を想定し、最悪の事態が起こったとしても、被害を最小限に食い止める道筋を考え、実現していくことが政治家の仕事です。

「北朝鮮も、中国も『平和を愛する諸国民』であり、核兵器を使うことは絶対にない」という楽観的な予測に、1億2千万人の日本人の人命をゆだねるわけにはいきません。

幸福実現党は参院選の最大の争点として、「憲法9条改正」を中心とした早急な国防強化策を訴えていますが、それは国民の生命・安全・財産を守るという強い使命感ゆえであります。(幸福実現党 東京都第1区支部長 伊藤のぞみ)

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参院選比例代表『トクマ』─ガチンコ政見放送(いじめVS尖閣)

2013-07-12 10:45:00 | 幸福実現党

「ガチンコ政見放送(いじめVS.尖閣)」

 

「四十七志士の素顔」

 

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アベノミクスに欠ける「移民政策」 幸福実現党は立党時から提唱

2013-07-12 10:20:16 | 幸福実現党

アベノミクスに欠ける「移民政策」 幸福実現党は立党時から提唱
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6314

期待外れと評されたアベノミクス第三の矢の成長戦略。海外投資家などが期待していた政策の一つである、「移民の積極的な受け入れ」が日本の将来にとって大変重要であると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが指摘している。

同紙「ビジネス・アジア」編集長のジョセフ・スタインバーグ氏は、日本の少子高齢化、さらには人口減によって、消費者が減少し、労働者も減少すると指摘。また、安倍内閣は女性の活用を推進しようとしているが、託児所の労働人口をまかなう必要もあり、移民受け入れが欠かせなくなるとしている。

しかし、日本で移民受け入れが進まない要因になっているのは、快適な日本の生活習慣に大きな混乱をもたらすと、日本人が考えていることだ。同氏は、「移民の受け入れは、小規模農地の統合や高齢の農業従事者の引退、新しい企業の立ち上げや古い企業の破産などと同じで、意義の大きい改革は大きな破壊を伴う」とし、「日本人がこうした変化を進んで受け入れなければ、アベノミクスは現実というよりは願望に近い」と締めくくった(6月26日付同紙)。

スタインバーグ氏が指摘するように、アベノミクスの成長戦略が物足りないのは、日本経済に積極的に変化を起こすものではないからだ。そもそも経済成長を起こすには、新たなものを生み出し、古いものと入れ替えるイノベーションが不可欠となる。

これに対し、4年前の立党当初から「移民受け入れ」を訴えてきたのが幸福実現党だ。日本語ができて、高度な知識を持つ、優れた外国の人材を中心に受け入れを提唱してきた。日本を世界のリーダー国とすることを目指す同党は、移民大国のアメリカにならい、世界中の人が日本に集まり、世界一の経済大国・日本の実現を目指す。

やはり今後、明治維新、敗戦後に続く「第三の開国」を実現し、日本を国際化しなければならない。社会の変化を当然のこととして受け入れ、異質な文化に柔軟に対応できる国を目指す政治家がいてこそ、日本のさらなる経済成長は実現する といえよう。その意味でも、「アベノミクスのその先」をはっきりと掲げている幸福実現党にこそ、未来の日本の姿が見えてくる。(晴)

【参考書籍】
幸福実現党の移民政策については
幸福の科学出版HP『政治の理想について』(第5章) 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=112
【関連記事】
2013年3月26日付本欄 外国人看護師合格率が低下 少子高齢化に本気で備えよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=5807

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【参院選】自公こそ「ねじれ」ている 「ねじれ」解消を目指す安倍首相

2013-07-12 10:16:02 | 政治・国防・外交・経済

【参院選】自公こそ「ねじれ」ている 「ねじれ」解消を目指す安倍首相
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6313

安倍晋三・自民党総裁は、「ねじれを解消してこそ『政治の安定』が実現できます」と、今回の参院選で「ねじれ」の解消を目指している。

2007年の参院選で、それまで参院の第一党を維持し続けてきた自民党が惨敗し、民主党が第一党になった。その後2009年の衆院選でも自民党は惨敗、民主党が圧勝し、衆参両院とも民主党が第一党になった。しかし、2012年の衆院選では自民党が圧勝して第一党に復活したため、現在も衆院第一党は自民党、参院第一党は民主党という「ねじれ」の状態になっている。そのため安倍晋三総裁は今回の参院選で、「衆参のねじれの解消」を目指しているのだ。

ただ、安倍首相はあくまでも「"衆参の与野党の"ねじれ」の解消を謳っているが、それ以上に解決しなければならない「ねじれ」は「"自公の与党の"ねじれ」ではないだろうか。
例えば、今回の参院選の両党の公約を見てみると、明らかに主張が異なっているものがある。


●集団的自衛権
自民党は、集団的自衛権について、今までは「保有しているが行使できない」という憲法解釈をとってきたが、現在は集団的自衛権の行使の容認を視野に入れている。一方、公明党の山口那津男代表は、自民党が集団的自衛権の行使を認めた場合は、「断固反対する」と述べ、国民の理解を得られない限り、直ちに変える必要はないと、政府の憲法解釈の変更に反対の姿勢を明確にした。

●9条改正
安倍晋三首相はこれまで改憲への意欲を見せており、自民党は憲法に自衛権を明記し、国防軍を設置することを主張している。一方公明党は、あくまでも「加憲」を主張しており、憲法第9条については、戦争の放棄を定めた第1項と戦力の不保持等を定めた第2項を堅持したうえで、自衛隊の存在を自衛のための必要最小限度の実力組織と明記し、国際貢献の在り方について「慎重に検討」するとしている。

1999年以降、自民党は公明と連立政権を維持してきたが、今回の参院選の争点と言われる憲法問題で政策が食い違う自公が今後も連立を維持することこそ、「政治の安定」を損ねることになる。自民党が憲法改正に踏み切ろうとしても、公明党が足を引っ張り、実現しない可能性も考えられるためだ。

したがって、安倍首相が「私たちの自信と日本の誇り」(自民党の参院選公約より)を取り戻したいのであれば、今回の選挙を機に、「自公のねじれ」を解消、つまり公明との連立を見直すべきではないだろうか。(飯)

【関連記事】
2013年6月21日付本欄 自民の参院選公約は安全運転 言うべきことを言う正々堂々の政治を
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6202
2013年4月6日付本欄 自公の間に吹くすきま風 憲法改正のために自民は公明を切れるか
http://the-liberty.com/article.php?item_id=5852

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7月11日(木)のつぶやき

2013-07-12 01:25:37 | ツィートまとめ

【参院選】幸福実現党・比例の井澤氏 「いじめをなくす」講演が学会誌に掲載 blog.goo.ne.jp/georgiarule/e/…


【新聞読み比べ】防衛白書 あなたの考えに近い新聞はどれ? blog.goo.ne.jp/georgiarule/e/…

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猛暑を涼しく過ごす法 ―首相公邸の幽霊を透視する― | 幸福の科学 Happy Science 公式サイト info.happy-science.jp/lecture/2013/8…


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池上彰の政界万華鏡 ―幸福実現党の生き筋とは― | 幸福の科学 Happy Science 公式サイト info.happy-science.jp/lecture/2013/8…


憲法9条を改正し、「正義」を体現できる国家に! goo.gl/vzvW3


@iijima_ritsu こんにちは、フォローありがとう~


@0729Kara こちらこそ、よろしくおねがします~


活断層は、地層にできたシワ。。。(^_^;)

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震災と原発についてー 大川隆法総裁の提言(再生リスト): youtube.com/watch?v=v1ALn_… via @youtube

-x9x7lUs9

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Master Ryuho Okawa’s Lecture “The Decision for Your Happiness” (Part 1) eng.the-liberty.com/2013/4540/ @thelibertywebさんから

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電車内にて、妊婦さんなのか、恰幅が良いだけなのか判断が難しい女性に席を譲るべきか悩んでると、お手製の「お腹の中に赤ちゃんはいません」バッジを腰につけていた。私は今、安心して座っています。

みくさんがリツイート | 1 RT

しがらみのないその正論で、日本を変えつつある幸福実現党。耳触りのいい政策しか並べない既存の政党との違いを、その目で確かめてください。

みくさんがリツイート | 9 RT

#山本太郎 氏を、国会へ行かすより、精神科へ連れて行ってください。

みくさんがリツイート | 14 RT

中国でダライ・ラマ誕生日祝うチベット僧らに発砲 8人負傷 - MSN産経ニュース sankei.jp.msn.com/world/news/130…
日本でも親中姿勢の宗教は最終的にこうなります。

みくさんがリツイート | 2 RT

読書して考えないのは、

食事をして消化しないのと同じである。

みくさんがリツイート | 1 RT

「『怒りを溜めすぎると、ガンになりやすい』という点は、一つ指摘しておきます。腹が立ってしかたがないときに、その怒る心を、あまりにも溜め込みすぎると、ガンになりやすいのです。そういう傾向があります。」(大川隆法『奇跡のガン克服法』107ページ)

みくさんがリツイート | 2 RT

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