大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語222

2007-10-23 18:07:43 | _2-19 港への道
  病室の扉が、ゆっくりと開くのが見えました。

 “ おわっ、来る!”

  私は、周りを見回して、エレベーターに走りました。
 そして、エレベーターを呼ぶボタンを押しました。
 エレベーターの止まっている階の表示を見ると“B1”でした。
  その時は、おかしいなとは思わなかったのです。
 普通、エレベーターは1階に待機してますよね。
 でも、“B1”だったんですよ。
 私、焦っていますから、変なことに気が付かなかったんです。
 それで、エレベーターのボタンが潰れるくらい何回も押しました。
  エレベーターの反応って遅いじゃないですか。
 なかなか、上がってこないんですよォ。
 私、エレベーターの階の表示と病室の方を交互に見て焦っていました。
  病室から、白い人影が出てきました。
 先程の看護婦さんです。
 私は、エレベーターの階の表示が“1”になるのを見ました。
 ここは、4階です。

 “ やっと、上がってくる。
  でも、看護婦さんも出てきた・・。”

 廊下に眼を遣ると、看護婦さんがワゴンを押しながらこちらに来ようとしていま
 す。

 “ ヤバイッ!”

 私は、狂ったようにエレベーターのボタンを何回もガチャガチャ押しました。




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