「 こんな所に来ても、誰も居ないぞ?」
「 いや、発電所に用事があったんじゃ。
それがな、発電所にホログラムを送る予定じゃったが、地点設定を間違えた
んじゃ。
それに、ホログラムのタイマーを3時間に設定してしまったから、もう、動きが
取れなくって、仕方なくここに休憩していたんじゃ。」
「 設定し直せばいいだろが。」
「 ホログラム電送機は、タイマーが切れるまでノンストップで動き続けるんじゃ。
シミコの本体は、眠っておるでのう・・。
ここで起こっていることは、夢の中って言うことじゃ。」
「 ワシらは、婆さ・・、いや、シミコと喋っているんだが、ホログラムは喋れる
のか?」
「 ああ、本体の脳からのテレパシーも同時に送って、直接二人の脳に話している
のじゃ。」
「 ふ~ん・・・・。
で、発電所に、どんな用事なんだ?」
「 今度、新しい機械が手に入ったから、所長に売りつけ・・・。
いや、所長と世間話でもしようかと思っての。
それに、時間まで間違えて夜中に来てしまったのじゃ。
経度がずれているから、ちょっと間違えてしまったのじゃ。」
「 間違いだらけじゃないか・・・・。
それに、今、何かを売りつけようとか言わなかったか?」
「 いや、言っておらんぞ。
聞き違いじゃ。
それより、お前たちは何者じゃ?」
「 ワシらは、電気屋だ。」
「 怪しいぞ。
電気屋が、こんな所で何をしているんじゃ?」
「 そ、それは・・・・。」
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