大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 2月28日 紙とサインペン(2)

2019-02-28 07:00:00 | B,日々の恐怖






 日々の恐怖 2月28日 紙とサインペン(2)






 私は幽霊否定派ではあるが、このような雰囲気は好きではない。
それどころか出来れば避けたいと思っている。
 しかし、私を怖がらせる目的で、

「 御堂の陰に人影が見えたよな。」

等と会話をしながらニヤニヤしている他の4人の手前、平気な振りをして出掛けた。
 月も雲に隠れ、周囲は完全な闇に包まれていた。
私の持っている懐中電灯だけが唯一の光だった。
 なんとか無事に御堂に辿り着き、扉の前に置いてあった紙とサインペンを回収して帰り道についた。
民宿の前で待っていた4人と、

「 結局、何も出なかったね。」

と言いながら部屋に戻った。
 明日も朝から海水浴の予定なので、そろそろ寝ようかとした時、Aが、

「 オイ、お前、いつから改名したんだよ?!」

と私に向って言った。
 最初、Aの言っていることの意味が解らなかったのだが、Aから1枚の紙を見せられて愕然とした。
 その紙は、私が回収してきた紙だったのだが、私達4人の名前(私は最後だったのでサインはしていない)の他に、

『○○○○』

と見知らぬ名前が書かれていた。
しかも毛筆の字。













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2月26日(火)のつぶやき

2019-02-27 02:57:30 | _HOMEページ_
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日々の恐怖 2月26日 紙とサインペン(1)

2019-02-26 07:00:00 | B,日々の恐怖






 日々の恐怖 2月26日 紙とサインペン(1)






 2年前の夏、友人5人(全員♂)で海の近くの民宿に出掛けた。
夕方まで海水浴をして、全員が腹ペコになっていた。
民宿の主人が漁師もやっており、食事が美味しいことが評判であったので、夕食で振舞われるであろう海の幸に期待しながら、鬱蒼と木々に蓋われた人一人がやっと通れる細い道を通って帰った。
 途中、いわくあり気な小さい古びた御堂などあったせいか、

「 幽霊か妖怪でも出そうな雰囲気だな・・・・。」

とAが冗談めかして言った。
 風呂に入って汗を流し、期待通りの豪華な夕食に5人全員が満足すると、もう何もすることが無く、暇を持て余していた時、誰からともなく怪談話を始めた。
5人が知っている怪談を話し、何巡かして話も尽きた頃、Aが、

「 肝試しをしよう。」

と言い出した。
 民宿のおばさんから紙とペンを借り、一人ずつ例の御堂に出掛け、紙にサインして帰って来ることになった。
 最初に言い出しっぺのAが紙とサインペンを持って出掛けた。
15分位してAが、

「 オバケが出た~!」

と明らかに冗談と判ると口調で叫びながら帰って来た。
続いてB、C、Dと順番に出掛け、いよいよ私の番になった。














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2月24日(日)のつぶやき

2019-02-25 02:59:06 | _HOMEページ_
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日々の恐怖 2月24日 道端

2019-02-24 07:00:00 | B,日々の恐怖






 日々の恐怖 2月24日 道端






 高校時代の冬に、朝四時に学校に行って部室で一人でテスト勉強してたことがあった。
で、暗い内に朝ごはん買いにコンビニに行こうと思って、学校近くの繁華街にあるコンビニに行ったときの話です。
 途中の道端に作業着みたいなの着た男の人が寝てて、

“ うわあ・・・・・。”
なんて思いながら、チラ見したら結構なイケメンだった。
 人通りもほとんどなくて、私も少し大胆になったから、かなり顔を近づけて顔見た。
やっぱりイケメン。
そしたら、向こうからカップルが歩いてきたから、私も我に返ってコンビニに慌てて入って、朝ごはんにおにぎりやら飲み物やら買ってた。
 買い物終わって外に出たら、周囲に赤い光が充満してて、そこらに警察やら救急隊やらがわらわら。
パトカーや救急車のランプだったみたい。
 もっとよく見たら、さっきのカップルが興奮ぎみに警察に事情を話してた。
救急車は静かに急ぐ様子もなく去って行って、微妙に聞こえた会話から、どうやらその男の人は発見された時点で死んでたらしい。
そういや寝息も聞かなかったし、動かなかったし。
 何より、その明け方はすごい冷え込みで、そんな中で作業着だけで寝てたら凍え死ぬわ。
私、全く気付かなかった。
私があのとき顔を近づけて至近距離で覗いていたのは、死人の顔だったみたい。
















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2月22日(金)のつぶやき

2019-02-23 03:03:18 | _HOMEページ_
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日々の恐怖 2月22日 海のローカルルール(2)

2019-02-22 07:00:00 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 2月22日 海のローカルルール(2)





 陸に上がってから、お兄さんは両親に、

「 白い手が弟君の足を掴んでいた!!」

と何回も訴えていた。
起こった事を要約すれば、波に足をさらわれ運悪くテトラポット挟まってしまったとなるのだか。
 実は、白い手は素潜りをしているときに見たことがある。
一瞬ではなく、友達に確認し何回も皆見ている。
ワカメや鱧と並んで、海底から何本も生えていたのだ。
 今思えば、海に行く時は海を祀る神様の所に寄っていた為なのか、見かけても害はなかったので、危険なものという認識はなかった。
 改めて思い返すと、こうしたローカルルールというのも理由があっての事だと思う。
海に出かける時には地元の人と話す機会があれば、ローカルルールを聞いておいて、それを出来るだけ守る方が賢明だと思います。
子供の亡くなった場所の堤防沿いには、今も地元の人々によって献花されている。
以上、20数年前の話でした。












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2月21日(木)のつぶやき

2019-02-22 02:58:43 | _HOMEページ_
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2月20日(水)のつぶやき

2019-02-21 07:59:29 | _HOMEページ_







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日々の恐怖 2月20日 海のローカルルール(1)

2019-02-20 20:20:27 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 2月20日 海のローカルルール(1)




 地元は海の前の漁師町(太平洋側)の話です。
ここ数年は少なくなったが、幼少から海女さんの真似事をしながらアワビやサザエなんかを取ったり、釣りをするのが子供の遊びだった。
 朝に堤防まで行くとまず旗をチェックする。(赤旗が立ってると漁禁止)
もちろん放送も入るから、誰もが暗黙の了解で守り、事故もなく安全に過ごしていた。
 大型連休になるとまれに他所から海に泳ぎにくる人がいて、だいたい家族連れ。
しかも、海水浴場ではないので何もない為、多くても3,4組の家族。
 その日も赤旗が出ていたが、他所からくれば知るはずもない目印だ。
そんな中、家族連れの兄弟(小学生の男の子2人)が、陸から25mほどの距離のテトラポットの付近を浮き輪で泳いでいた。
 しかし太平洋側ってのは基本的に波が高いし、赤旗も出てるからさらに高くなっていく。
波は何回かに一回大きな波がくるのだが、弟の方がそれに飲まれてしまい、テトラポットに足が挟まり、浮き輪は風で飛ばされてしまった。
 顔がかろうじて出るくらいで、お兄さんは自分の浮き輪に弟を捕まらせて何とか必死に励ましたが、海水を飲んでしまい、父親が助けにくる頃には弟は意識をなくし、そのまま亡くなってしまった。












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2月19日(火)のつぶやき

2019-02-20 07:54:46 | _HOMEページ_

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2月18日(月)のつぶやき

2019-02-19 07:55:21 | _HOMEページ_




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日々の恐怖 2月18日 大学病院

2019-02-18 09:32:01 | B,日々の恐怖






 日々の恐怖 2月18日 大学病院






 3年ほど前、関東のとある古い大学病院に入院したときのことです。
換気のために病室の窓を開けていると、部屋付きの看護助手のおばちゃんが、

「 ごめんね~。
ここ、閉めさせてね~。」

とバタバタ閉めて行く。

「 暑いよ~。」

と不満を言うと、

「 落ちる人がいるから・・・。」

みたいなことを言う。
 怪訝にしていると、おばちゃんは、

「 朝、病院に来るとね、この窓の外に患者さんが立っているのよ。
で、下から見上げた私たちと目が合うと、ニッコリ笑ってから飛び降りるの。
そんなことが、何回かあってね。」

同室の人たちは、思わず顔を見合わせて沈黙した。

“ 何でそんな話をここでする?”

と、こっちの顔に書いてあったのか、 おばちゃん、

「 ああ、余計な話をごめんね~。」

と、そそくさと出て行ってしまった。
 その後、手術を受けて別の病棟に移動になったんだけど、ある日の夜中に人の声で目が覚めた。

“ 何だろう・・・・?”

と耳を澄ませると、一番窓際のおばあちゃんがベッドに起き上がってお経を唱えてるのがわかった。
 しばらくブツブツと念じて、やがて静かになったんだけど、翌朝は何もなかったかのようにいつも通りの様子だった。
 ちなみに、飛び降りの話を聞いた病棟とは、中庭を挟んで対面の病室です。
単に習慣だったといえばそれまでだけど、

“ 一回寝てからわざわざ起きて、念仏唱えるかなあ・・・・?”

と不思議で不気味だった。












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2月17日(日)のつぶやき

2019-02-18 07:58:42 | _HOMEページ_

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2月16日(土)のつぶやき

2019-02-17 07:59:17 | _HOMEページ_




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