大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の恐怖 7月8日 飲食店の紹介の仕事(1)

2024-07-08 12:23:26 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 7月8日 飲食店の紹介の仕事(1)





 飲食店の紹介の仕事で、料理の写真や飲食店の室内を撮影をしている。
場所バレすると不味いんで、フェイク入れながら話すけど、そこは割と歴史ある大型中華料理店で、
5階建のビル全てがその店になっている。
特にそこの3階に出るという噂があって、仲の良い店長や関係者から色々話を聞いた。
 聞いた話を要約すると、

3階の一室だけ突然停電。
停電後に、光った白い和服の女性が部屋に入ってきて消える。
深夜誰もいない3階から1階の事務所に内線が入る。出たら、水が滴る音だけがする。
部屋の下見の際にお客さまが見てしまう。(たいてい白い和服の女性)
宴会予約の客が、屋上に首のない人間がいっぱい立ってるから入れないと言って入店拒否。
飾ってあった絵に描かれた女性が店内を歩いていた。(複数人目撃)

などだった。

「 お祓いしないの?」

と聞いてみると、一応はしてそれからはまだマシになったらしい。

 仕事は、3階の部屋を全面リニューアルしたから撮影して欲しいというのものだ。
仕事柄、ごくたまに変なものが撮れてしまうことがあるが、今日ももしかしたら写るかもな、
と思いながら助手を連れて店へ行った。
 中休みの時間だったので客は誰もいない。
で、3階に行くと、そこだけ空気が膜を張ったみたいに湿っていて重い気がした。
 試しに4階に上ってみると普通。
厨房はというと5階。
空調回ってんのかなと見ると、回ってる。

” こりゃ本物かなぁ・・・・・。”

と思いながら仕事開始した。
 リニューアルした部屋を順番におさえて行く。
ぱっと見だけだと変なものも写っていないので安心した。
 それで、最後に一番奥の部屋に行こうとすると、

「 あ、そこはいいですよ。」

と言われた。












童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------