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不愉快な記事

2007-07-09 | 法律・裁判・弁護士

OHT株巡り、弁護士が名義借り取引 株価急落し、失跡
(2007年07月07日06時14分 朝日新聞)  

事件は事件として問題なのですが、このような記事を載せる朝日新聞の品性のなさに腹が立ったので、全文引用してします。

新興IT企業や外資系金融機関が集まる六本木ヒルズ森タワー(東京都港区)にあった「椿総合法律事務所」が突然、解散した。代表の弁護士は連絡を絶ち失跡した。国際企業法務を主に手がける華やかなイメージの事務所に勤めていた若手弁護士たちは職場を失い、再就職先探しに追われる前代未聞の事態になった。代表には、5月に急落して巨額の損失を投資家側にもたらした株を巡り、知人の名義を借りて取引していた疑いが浮上している。  

同事務所は、グッドウィル・グループ(GWG)などと同じ森タワー34階にある。タワー竣工(しゅんこう)間もない03年夏に入居。04年以降は毎年、新人弁護士を複数採用した。ほかに森タワーに法律事務所を置くのは、実質的には、約140人の弁護士を擁する「TMI総合法律事務所」だけだった。  

行方不明になっている代表の男性(53)は87年に弁護士登録。外資系保険会社の日本進出に関与し、00年からは日本法人の取締役に就いていたが、連絡がつかないまま、今年6月末に任期満了で退任した。元ニュースキャスターとの結婚(その後離婚)で話題を呼んだこともある。  

関係者の話によると、代表が消息を絶ったのは5月。約2週間は国際電話などで連絡がとれ、若手弁護士たちに「事務所を閉めるので再就職先を探してほしい」などと伝言を残したが、6月に入ってからは連絡自体がとれなくなった、という。  

不明の原因の一つとみられているのが、5月中旬に株価が急落した株を巡る取引だ。急落したのは、東京証券取引所の新興企業向け市場「マザーズ」に上場する検査装置メーカー、オー・エイチ・ティー(OHT、広島県福山市)の株。顧客の損失を肩代わりせざるを得なくなった証券会社が数十億円規模の損害を被るおそれが出ている。  

関係者によると、OHTは05年6月に21億円の第三者割当増資を実施。行方不明になっている代表は、その引受先の選定にかかわったという。その後、知人の投資家=別の証券取引法違反罪で起訴=と協力してOHT株を購入し始め、知人など十数人から証券会社の口座名義を借りたという。  

外観上は大量の注文を分散して発注する形をとっており、取引が活発かのように装って株価を不正につり上げた疑いが指摘されている。  

株価は05年夏には20万円前後だったが急騰し、07年1月には上場来最高値の150万円をつけた。しかし、5月中旬に暴落。現在は20万円前後で推移している。  

事務所にいた若手弁護士は10人弱。一部は、不明騒動の直前に別の渉外事務所に移籍した。  

代表らが所属する第一東京弁護士会は、残された若手たちに登録事務所を変えるようにアドバイスした。そのままにしておくと、六本木ヒルズの元の事務所で執務していると誤解を与えるためだ。しかし、すぐに再就職先が見つかるわけではない。若手たちは、とりあえず自宅や知人の弁護士の事務所などを登録先にしながら新しい就職先を探しているという。  

第一東京弁護士会の井窪保彦副会長は「情報がなく、全く事情がわからない」と話している。

いまどき「ヒルズ族」ではないでしょうし、同じビルに入っているからといってグッドウィル・グループを引き合いに出す必要はないですし、TMI法律事務所もいい迷惑だと思います。それに「元妻のニュースキャスター」なんてのはまったく関係ないですよね。

しかも、代表者の姓を冠した事務所名まで出しておいて代表者の弁護士の氏名は匿名というところの配慮(多分刑事告発や指名手配される前だからでしょう)のバランスの悪さもひどいです。

それに「国際企業法務を主に手がける華やかなイメージの事務所に勤めていた若手弁護士たちは職場を失い、再就職先探しに追われる前代未聞の事態になった。」って、問題は信用取引の「鉄砲」とか株価操縦とか弁護士倫理の問題だったり、迷惑を蒙るのも勤めていた弁護士でなくクライアントの方ですよね。

派手に活躍していたた人がコケたのを喜んでいるだけのような記事を載せるなら週刊朝日かAERAにしたほうがよかったと思います。


と、本題に入る前に話が長くなってしまったので、続きはのちほど。

 

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