久しぶりに早く帰宅して9時のニュース番組を見ていたら、巣鴨のとげぬき地蔵で高齢者向けのネットカフェがオープンしたという話がありました。
これですね
↓
パソコンで若返り伝授 巣鴨に期間限定ネットカフェ
“お年寄りの原宿”豊島区巣鴨の巣鴨地蔵通り商店街に26日、高齢者を対象にした“ネットカフェ”がオープンする。パソコンを使ってお年寄りの交流を深めるグループ「コンピューターおばあちゃんの会」が、29日までの4日間限定で企画した。代表の大川加世子さんも77歳。「1人でも多くのおじいちゃん、おばあちゃんにパソコンの楽しさを伝えたい」と張り切っている。
オープンするネットカフェは「すがもパソコン茶屋」。とげぬき地蔵近くの飲食店を4日間借り切り、ノートパソコン5台とタッチパネル式パソコン5台を設置して、「コンピューターおばあちゃんの会」の会員が、同世代のお年寄りにパソコンの手ほどきをする。
同会の会員は現在、60~90代の約200人。メールを使って、自作の俳句や川柳にイラスト、写真を加えた作品を送りあったり、動画で近況を報告したりと、自由自在にパソコンを操っている。大川さんは「パソコンを通じて友達ができて、みるみる若返り、おしゃれになっていく」とメンバーの“変化”を明かす。
だが、一般に「パソコン=若い世代」というイメージが強く、「高齢者にパソコンはできないと周りが勝手に決めつけている」と大川さんはいう。 このため、「茶屋」では、会員たちが絵の描き方や写真の加工方法、インターネットに接続して健康チェックなど、遊び感覚を重視するという。
「パソコンを使ったことのないおじいちゃん、おばあちゃんも、ぜひ立ち寄ってほしい」と大川さんは呼びかけている。「コンピューターおばあちゃんの会」のホームページアドレスは、http://www.jijibaba.com/
ニュースでも、キーボード入力に抵抗があるお年寄りのために手書き入力やタッチパネルによる入力ができるよう工夫がされていました。
もともと現在のQWERTY配列は昔のタイプライターは故障が多かったのでわざと打ちにくいように配列して速度を落とすために開発されたという説は俗説らしいですが(参照)、インターフェイスの進化ってこういうところから起こるのかもしれません。
で、コンピューターおばあちゃんの会のHPはこちら
活発に活動しているようで、サイト自体も味わい深いコンテンツがあります。
「懐かしの映画ベスト100」というコーナーでは邦画、洋画それぞれ50本ずつが並んでいるのですが、そのランキングを見ると
洋画の
1.ローマの休日
2.石の花
3.禁じられた遊び
4.第三の男
5.街の灯
6.道
7.赤い靴
8.エデンの東
9.風とともに去りぬ
10.恐怖の報酬
というのはなんとなくわかるのですが、邦画のランキングは次のようになっていて
1.二十四の瞳
2.野菊の如き君なりき
3.ビルマの竪琴
4.無法松の一生
5.馬
6.愛染かつら
7.鞍馬天狗
8.丹下左膳
9.東京物語
10.まぼろし城
戦前の映画が多いのが特徴です。
いきなり5位にランクインしている「馬」という映画は
昭和十六年 国策映画として、軍馬養成の一環として作られた映画。しかし映画は牧歌的で、高峰秀子・藤原鶏太の好演もあり、馬と別れるシーンは悲しさが滲み出て、馬の好演?も光る。
というものだそうです。
戦時中の映画としてよほど皆さんの印象に残っていたんでしょうね。
調べてみたのですが、ビデオにはなっていないようです。残念。
でも、この会、何で「おばあちゃんの会」と女性優先なんでしょうか?(urlは"jijibaba.com"なのに・・・)。
主宰者が女性だからなんでしょうが、一般的に「おじいちゃん」は他人に教わるのが苦手なのかもしれませんね。
まあ、
平均寿命再び上昇、女性85・81歳は22年連続世界一
(2007年7月26日(木)21:02 読売新聞)
などという記事を見ると、高齢者においては、男性のほうが差別的に扱われるのは仕方ないことなのかもしれません・・・