日本の茶作りは、今や茶摘みも機械摘みした後、製品になるまでの工程をすべて機械でやってしまうところが多くなりましたが、今も手摘みし、その後もすべて手作業でこなし、製品に仕上げて行く、手揉み茶を作るところもあるようです~
そんなお話を茶師の方からうかがう機会があり、新しい発見がありました~
茶摘みはやった事ないですが、一芯二葉摘みする部分は、柔らかくて、結構手前に角度を傾けると、簡単に摘めるそうです。
勿論機械摘みと違い、量はそれと比べると少ないですが、わりと簡単に摘めるようです。
成長した茶の木の下の部分に行くほど、茶色く木質化して、茎も固くなっていますが、新芽の辺りの一芯二葉の部分は、触らせていただきましたが、とても柔らかかったです~
摘み取りたいところを爪を食い込ませて摘むと、傷ができるので、爪を立てないで摘むのだとか。爪を使わなくても、摘み取りやすい茎なのだそうです。
製品として完成した茶葉ですが、これ茶師の方が、伝統的な製法で、手揉みして作ったお茶です。
茶摘み→蒸す→葉振→回転→重回転→中上げ→揉切り→転繰揉み→こくり→乾燥→完成・・・までをすべて人の手作業で行うのですが、6時間と乾燥が2時間で8時間もかかるのだそうです。
葉振りと言う作業からこくりと言う作業までは、ほいろの上に茶を広げてほぼノンストップで行うような作業のようですが、手指の技を生かした作業で、見た目簡単そうだけど、実はとても難しい作業なんですって。
乾燥前の茶葉は、美しく均等によじれた状態の茶葉でないといけないのですが、その技術の習得の為に、ティッシュやタオルを使って各工程で使う手指の技術を訓練したりするとか。
昔私も仕事で、バゲットの成型の練習法の1つとして、成形の上手な人から、自宅でフェイスタオルを使って、イメージトレーニングすると良いよと教えてもらった事がありますが、茶師の方にそれを言いましたら、この作業の練習も、タオルを使う事ありますよ~とおっしゃってました~。
簡単そうに見えて、バゲットの成型も難しいので、この手揉みも結構難易度高そうだなと感じました~。
かなり体力も要りそうな気もしました~。
又色々うかがう機会があったら~と思います~
このお茶は、3煎めまで楽しんだ後、よじれがとれて柔らかくなった茶葉にお醤油を垂らして食べる事ができました~。
1煎め→少しお湯をかけた後、水で抽出
2煎め→60度の湯で抽出
3煎め→80度の湯で抽出
最後にほうれん草のような柔らかくなった茶葉をお醤油でいただく。
・・・こんな楽しみ方をしました~
手もみと言う作業を少しだけ体験してみたいなと思った貴重な時間でした~