森の中を進む
当てもない言葉の連鎖が、ここまで私を追い込んだ
千切れそうな川のせせらぎを見つめて
今にも割れそうな雲の行く末を按じて(あんじて)
足取りは重く繋がれた鎖を引連れている様な心地に束縛される
広葉樹の幹にキツツキが止まる
探し物を探して、自分自身が暗闇と対峙する勇気も持たず
ただひたすら虫を探し続ける日々
彼の瞳には巨大な蜘蛛の巣が映っている
そこには幾万もの希望の死骸が、静寂の中で泣いていた
森の中を進む
当てもない歓びを探す旅は、雨に濡れたハンカチのように冷たく
凍りついた路面のように固い
旅人は空を見つめる
広葉樹から覗き見えるものは、この世界の楽園である
そして光は彼の心を焼き切るであろう
森が支配する、夜の中に木霊する獣の叫びも
水の流れる音に困惑した虫達の動揺も
全ては森が生存するための、様式に過ぎないという事
梢は、揺れる事によって旅人の視界を遮るだろう
新たな死人を土の養分にするために
そこから誕生する、新たな命に賛美を与えるために
当てもない言葉の連鎖が、ここまで私を追い込んだ
千切れそうな川のせせらぎを見つめて
今にも割れそうな雲の行く末を按じて(あんじて)
足取りは重く繋がれた鎖を引連れている様な心地に束縛される
広葉樹の幹にキツツキが止まる
探し物を探して、自分自身が暗闇と対峙する勇気も持たず
ただひたすら虫を探し続ける日々
彼の瞳には巨大な蜘蛛の巣が映っている
そこには幾万もの希望の死骸が、静寂の中で泣いていた
森の中を進む
当てもない歓びを探す旅は、雨に濡れたハンカチのように冷たく
凍りついた路面のように固い
旅人は空を見つめる
広葉樹から覗き見えるものは、この世界の楽園である
そして光は彼の心を焼き切るであろう
森が支配する、夜の中に木霊する獣の叫びも
水の流れる音に困惑した虫達の動揺も
全ては森が生存するための、様式に過ぎないという事
梢は、揺れる事によって旅人の視界を遮るだろう
新たな死人を土の養分にするために
そこから誕生する、新たな命に賛美を与えるために