汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 夏休み

2010年07月07日 | 初期中期の詩
出口のない闇の中を彷徨うように
夏の日差しに照らされて、酒を飲み交わす
道路に込み上げている熱気にうなされた昆虫は
逃げ場を失い、永遠の焔に焼かれている
グラスが音を立てて祝杯を上げる
感極まる魚の涙は、食卓を彩る皿の中で音楽を奏でる

蝉時雨に打たれ、鼓動が速まる
空気中に溢れる湿気は、身体の線に沿って流れて行き
海原を目指して躍進する
汗腺が唸りを上げて木霊する
体温は尚も上昇を続け、視界は砂を張った絵画のように
その真理を見つめる事が出来ない

ノートに描かれたスケッチを見つめて
遠い記憶の旅を続けている
子供の夢は大気を駆け抜ける
成層圏を越えた者はまだ一人も存在しない
その先に拡がっている宇宙の声を聴く事が
この試練に立ち向かう為の義務なのに
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