汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 砂漠

2010年07月08日 | 初期中期の詩
神の声が聞こえてくると、私の口は次第に血を求めて
この広大な砂漠の中で獣の狩りを行う
跳ね上がる砂の粒子と裏腹に、今にも消えそうな
眼差しをした少女の瞳が、平和を訴えようとしている
風はこの砂漠の大気を循環させる

穴倉に転げ落ちたカエルのように
身体を縛られた月が、自由を求めてもがいている
私は魂に降りかかる悪徳を信じ込み
その剣で次々に人間の首を跳ね飛ばした

楽園を求めて血飛沫が飛び散る
砂漠は容赦なく私を窮地へと追い込む
頭蓋骨にひびが入ったままの人形は、今もその微笑みを崩す事なない
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