汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 忘れられた影

2011年05月20日 | 初期中期の詩
自分自身を見つめようと
息を潜める雲に手を伸ばす

限りある命を求めようと
新たな生命は 自分を見捨てた

何が真実なのかも判らないまま
流れる時は 刹那に君を見つける
不思議な気持ちを抱えながら
人は人として自分に目覚めて行く

不審な眼差しがあなたを襲うとき
僕は一体どんな言葉をかけられるだろうか
濡れた葉の哀しみは あなたの心を洗う
どれだけ自分を見つめても
何一つとして心は開いてくれないから

この世界にはどのような人がいるのだろうか
自分を赦すという事が出来れば
どれだけあなたは腕に傷をつけなくて済むのか

知り始めている あの世の輝く目印は
一つではない事 何度でも繰り返して行く
命が言葉を探して 人を殺す

ここには自分が居ないという不安の中で
混沌としている実在が 息を殺して嗤(わら)っている

あなたは人に寛容で居られますか
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