汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 幸せ

2009年06月18日 | 初期中期の詩
時に一人、荒れ狂う大海原に
身を投じ
思い苦しい過去の罪にもがき苦しみ
太陽さえ昇ることさえ信じられず
そして我に見える一縷の小さな光に
明日の幸せを見つめている
人がいかに幸せに生きるか
一人の非力な人間に出来る事は
たかが祈るそれしかない
しかし皆が皆、明日の幸せに
祈り、願うことが出来れば
明日の幸せはきっと
私達の手に宿るのだろう
その下に転がる
過去に祈った友たちの遺骸も
きっと私達の幸せを
願っているはずだから
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みやすけの詩 ソネット

2009年06月17日 | 初期中期の詩
雲に入り交わう風に耳を澄まし
陽の光に体を洗い
願いを込めて
明日にそっと魂を流す
風の便りはいつか過ぎゆく現の
哀しい調べになり
私という個体の枠を超えて
宇宙の神秘に寄り添い涙を流す
光を掴もうとして過ぎゆく時間に見放され
孤独に沈んだ心に
影は絶え間なく私自身に付きまとう
私は力なく今の壁を見つめている
つまらない虚妄が蔓延る世界に
今日も太陽は世界に光を照らす
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みやすけの詩 朝日

2009年06月17日 | 初期中期の詩
朝日が照らし
あなたのやさしい表情が
光に包まれる
私の苦しみを分かつ
何よりも愛しい
あなたの存在が
私の腕の中で
何よりも愛しく
愛らしい笑顔を
私に向けている
光に包まれて
私達は
寄り添い続ける
この朝日の中で
いつまでも
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みやすけの詩 愛

2009年06月15日 | 初期中期の詩
あなたと手を繋ぎ
あなたと共に歩み
そしてあなたと恋をして
道端で見上げた暗く星がきらめく夜空を
いつまでもこうして
あなたと見つめていたい
そしてあなたの頼り無く華奢な肩に手をかけ
私が一言あなたに愛を囁けば
遥かな時間の流れの中に
仄かな甘い波紋が拡がり始め
私達をやさしくそっと包み込む
こうしてあなたと歩んでいる道も
彩る季節の戯れに
次々と色を変えて
七色に色を染めていくのだろう
そして私たちを包むこの広大な空間の中で
一緒に時を歩んでいけば
甘美な甘い夢心地の中に
私達は幸福を見つめていくのだろう
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みやすけの詩 哀しみソネット

2009年06月14日 | 初期中期の詩
落ちていく、果てしなく
朽ちていく、何処までも
寂寥香ぐわせる背中に照らす一筋の光
北風は荒んだ景色を洗い流した
そして憂愁の空に輝く赤い太陽の光
胸に蔓延るのは一時の迷い
出口のない寂れた風の吹く迷宮の中を、
虚ろな荒廃した心情を胸に歩いている
沈んだ我が身に降りかかるのは冷たい雨粒
涙は頬を伝い、
心の中の哀愁は小波のように揺れている
一刻一刻を刻み入れ、
私は赤子のように眠る、
寝息を立てて安らかに、
目を閉じて、夢に抱かれて
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みやすけの詩 泡沫

2009年06月12日 | 初期中期の詩
歓喜に見舞われて、
あなたの頬をやさしく愛撫する
光が私の掌を照らし、
流れる血潮をこの目に焼き付ける
穏やかな川の流れに乗って、
流れる悲しみにそっと耳を澄ませば、
遠くの方で響く過去の己の陰影
季節がまた廻り、
また一人孤独になる
あなたに抱かれ、
未来への祈りと願いを、
あなたの温かな心の中で思う
そして私はひそかな言葉を呟き、
そっと胸に手を重ねる
そしてその言葉は泡沫に、
宙を舞い、
孤独に消えていく
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みやすけの詩 愛

2009年06月11日 | 初期中期の詩
あなたを抱きしめて、
激しく愛撫し、
掻き乱した髪を振り払い、 
そして唇を奪い合い、
それは吐息を吐く事さえ忘れて、
私達は一つの無残な生命の欲望に、
身を滅ぼしていく
あなたの瞳を見つめて、
私の体の中にあなたを抱きしめて、
幾度となく愛を確かめ合い、
私は乱された理性に、
そして欲望に逆らうことも出来ずに、
激流に溺れ、
私の魂はその形を永遠に崩していく
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みやすけの詩 風

2009年06月11日 | 初期中期の詩
運命に平伏し、涙を頬に伝わせ
遠くを見つめる視線の先には何も存在しない無の世界
私は己の檻の中で四肢をばたつかせ
一生懸命に蜘蛛の糸を振り解こうとする
しかし、宿命が私に巻きついている、
結び目を更にきつく縛りあげ、
私は苦悶の喘ぎを体の奥底から虚無な空間へ轟響かせる
時間はみすぼらしく乾涸びた哀しみを私の体に呈し、
見るに堪えない荒んだ世の中へ置き去りにする
そんな時、風は私に囁いてくれる
唯一の私の心の弛緩を風はその優しさをもって、
私にもたらしてくれる
しがない世界の片隅で、
風と共に歩き、
私は今日も生きている
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みやすけの詩 快楽

2009年06月10日 | 初期中期の詩
とろけそうな魅惑に心から惑わされ
憂鬱なほど私の心は倦怠な心情の波にさらわれる
私の体は悦楽にとろけ
無限の夢心地の中に突き落とされる
あなたを心置きなく私の体に抱き寄せ
悦びに体を震わし
迸る汗に体を魔物のようにくねらせる
淫靡なほど狂おしい感覚に
私は忘我に身悶え
何処までも落ちていく快楽に
私達は心身一体の夢幻に朽ちていくばかり
あなたの吐息を私の体に浴びせて、
互いに見つめあい、
そして優雅な口づけをその身体の奥底まで感じる
私はあなたをしばらくの間抱きしめて
帰る事のない至福の一時を余韻に感じる
ふっくらとした頬のあなたの幸せな眼を見つめ
更に欲情たった私は
あなたの頬に舌を這わせる
汗の味がほんのり香るあなたの皮膚を愛撫すれば
あなたの悦びは更にいやらしいほど深みを帯びて
私の鼓動を俊敏に速くさせる
夜は更に深淵に沈み込み
私達を永遠に悦びの中に閉じ込める

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迸る→ほとばしる
身心一体→しんしんいったい
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みやすけの詩 ソネット

2009年06月09日 | 初期中期の詩
記憶の固執を身にまとい、
風の渚を彷徨う一人の旅人は、
無情にも苦しみに胸を打ちひしがれている
海は小波を無限に小さく繰り返す
そして空の果てに見えるのは儚くも温かいあなたの姿
一人の青年が静かにその一生を終える時、
今まで塞ぎ込んでいたあらゆるものが、
宇宙の彼方へと消えていく
雨は悲しみの内に花を咲かせ、
哀願込める人々の心を潤していく
季節外れの花は、
そっと私達に微笑みかける
その非力さと、
時の残酷な羞恥を私達に知らせるために

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宇宙→そら
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