汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 無題

2009年06月07日 | 初期中期の詩
生きる意味を探し求め、
そして私の宿命さえ呪い
歩く屍と化した私の心体は、
当てもなく彷徨うばかり
そしてやがて見つけたのは、
私が男でもない人間でもない生物でもない無の境地
私を縛り付ける様々な執着も、
川にそっと流そう、
私達の営む生活も何もかも
悲願の波間に立ち私は思う、
私達は希望と絶望、
その二律背反の狭間で、
波に揺られて佇んでいる
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みやすけの詩 朝

2009年06月06日 | 初期中期の詩
哀しみが私を呼んだ
私は悲しみの中で悶えている
外の景色には雨が滴っている
しとしとと涙に濡れた頬に風が摩り、
私の心の奥底に哀しみの陰影が揺らめいている
あなたのいない朝の靄の中で、
私はこうして詩を綴っている
私の頼り無い心の内を少しでも慰めるために
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みやすけの詩 純粋

2009年06月05日 | 初期中期の詩
なぜ私はこんな欲に振り回されているのか
あなたを不純な魔の手で覆い、
あなたを純粋な眼差しで見つめることさえできない
私はそれに罪を覚える
私がこの性に生まれてしまったこと
あなたを女として愛してしまったこと
本物の穢れのない愛を求めて、
私は生まれ変わらなければならない
あなたを不安に貶めることなく、
安心して一緒に居られるように
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みやすけの詩 未来

2009年06月03日 | 初期中期の詩
あなたと手を繋いでいられる事が私の幸せ
あなたのその冷たく柔らかな頬を愛撫して、
春風の踊る音楽に耳を傾ける
そしてあなたをそっと抱き寄せて、
これから来るであろう未来の幸せを見つめている
私達は出逢って何か大きくなっただろうか
吹きすさぶ風に揺れる髪をかき上げる、
あなたの横顔を見つめて心に思った
時間の流れはいつの間にか私達を連れて、
温かな夢心地に連れて行ってくれた
あなたの手を握り今、永遠の幸せを願おう
明日吹く風はきっと私達をやさしく包んでくれるから
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みやすけの詩 真実

2009年06月02日 | 初期中期の詩
真実は言葉の中には生きてはいない
あなたの背中を追おうにも
見えてくるのはもっともらしい理屈の波
あなたは長らく人類を欺いてきた
一体幾人の人があなたの虚像に
賛辞を述べたことだろう
あなたは果たして悪魔なのか天使なのか
まるで玉ねぎの皮をむいて行くように
あなたはひらりと身をかわす
あなたは私に何も言わない
私はあなたを見ることは出来ない
虚妄に取りつかれ自らの魂を葬るのは
理性に操られた哀れな人形
真実を語るには今、沈黙しなければならない
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みやすけの詩 穏便

2009年06月02日 | 初期中期の詩
この美しい景色を目に焼き付ける事は
私の寂寥な人生に季節の儚い花を咲かせるということ
夕陽の黄昏に浮かぶ些細な日常の美しさを、
私の拙い小さな心に溜めていく
風が爽やかに私の体に吹き付け、
日常の嫌悪とした感情が夕風に流されていく
そして夕日はいよいよ深淵に色を染め始める
その柔らかな光の中で
鳥達が寂しい後ろ姿を見せている
雄大な悠久の美しさを
肌で感じて、そして心は穏便になっていく
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みやすけの詩 無題

2009年06月01日 | 初期中期の詩
日々は空しく流れてゆく
そんな折におかしくなりそうな私がいる
世に憂い、何ものも否定に見えてしまう哀しい性に
小さな胸は打たれ、打ちひしがれ、そして泣いている
そんな私に誰が手を差し伸べてくれよう
私の孤独な魂がさざ波揺れている
小さく虚無に
そして潮の流れに戦いて
打ちひしぐ心の拠り所を探している
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